これが私の仕事 |
「未知の文学」を手繰り寄せる 雑誌編集部で《SFマガジン》の編集に従事しています。なかでも、海外SFに関する業務全般が私の担当になります。雑誌掲載用の短篇を中心に、各号のテーマに沿った企画の立案、版権の取得、翻訳者への発注、扉絵などのイラストレーターへの依頼などが主な業務です。ジャンルとしての裾野が広がり、様々な日本人作家のSF小説が発表され続けている今日この頃ですが、海外ではヨーロッパのみならず、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの地域からも、それぞれまったく異なる斬新なアプローチで現実を鋭く抉り取るSFが世に出ています。こうした「未知の文学」を自ら手繰り寄せることのできる、とても面白い仕事です。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
やってみるまでわからない 入社当初はノンフィクションの編集を担当する部署に配属されていました。面接時の志望とは異なり、かつ文系の人間として生きてきたこともあり、ちょっとした苦労がありました。今でも鮮明に覚えているのが、入社して2ヶ月目に「〇〇くん、素粒子物理学の本をやってみましょう! 1週間後までに資料をまとめてください!」と上司から指示を受けた時のことです。無理!!!!! と叫びそうになりました。小声で言ったかもしれません。ただ、その時頑張って勉強したこと、その成果を認めてもらったことが今に繋がっていると思います。仕事を通じて自分の知見と世界を広げることができるのが、編集者という仕事の魅力のひとつではないでしょうか。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
「SFチョットワカル」を目指して もともと早川書房のSFのファンであり、なかんずく中国語圏のSFを非常に愛好していたので、そういった本の編集に携わりたいと考え、それを面接で訴え続けて入社しました(馬伯庸は世界最高の作家なので、みなさん今すぐ『龍与地下鉄』を読みましょう)。
が、当然といえば当然ですが、どんなオタク・ジャンルには上には上がいるもので、入社前にぼんやり抱いていた自信は粉々に砕け散っています。SFなにもわからない……。とはいえ仕事を通じて好きなものについて勉強させていただけるのは非常にありがたい限りで、なんとか食らいついて「チョットワカル」くらいにはたどりつければと思っています。 |
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これまでのキャリア |
2022年4月に新卒採用で入社しました。学生時代は古代文字の研究をしていましたが、どう考えてもその能力を活かせる会社はこの世に存在しなかったので、なんとか自分にもできそうなことを考え出し、現在に至ります。 |