これが私の仕事 |
ナノスケールの世界で分析しています TEM(透過電子顕微鏡)を用いた分析業務を担当しています。TEMはナノメートルオーダーのものを拡大観察できる分析装置です。MSTでは、主に半導体関連メーカーのお客様からTEM分析の依頼を頂いています。具体的には、半導体デバイスの断面構造のTEM写真を撮影してデバイスの出来栄え評価を行ったり、製品の不良箇所を拡大観察することで不具合が発生した原因の調査を行ったりします。他にも、大学や各種研究機関からも依頼を頂いており、幅広い分野のお客様から様々なサンプルをお預かりし、ナノスケールの分析を行っています。通常の分析業務のほかに、TEMを使用した新規分析手法の立ち上げも担当しました。また、使用しているTEM装置の保守管理も行っています。最近では電子顕微鏡で得られる画像のデータ解析を推進するチームにも所属しています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
いろんな知識やノウハウを駆使して行う分析は楽しい! TEMは観察だけではなく、サンプルの結晶構造を解析したり、組成分析や電子結合状態を評価したりと様々な分析を行うことができます。できることの多さに比例して、勉強しなければならないこともたくさんあります。分析原理はもちろんのこと、お客様のサンプルについても理解がなければ、的外れな分析をしてしまう可能性がありますし、MSTが保有する複数のTEM装置について、装置ごとの性能差や個体差なども把握しておく必要もあります。不足している知識は書籍や論文を調べて補ったり、先輩職員から測定のノウハウを教わったりして、日々自分のスキルを高めるよう心がけています。そうして蓄えた知識やノウハウを駆使して、お客様が必要とする情報を得るにはどうすればいいか考えながら行う分析は、まるでゲームのようでとてもエキサイティングです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
どのような形で電子顕微鏡に携わっていきたいかを考えました 私は学部4年生から大学院まで、電子顕微鏡に関連する研究テーマに携わっていました。実験で様々な電子顕微鏡写真を撮っていくうちに、ナノスケールの世界を実際に”観る”ことができる電子顕微鏡がとても魅力的に感じるようになり、大学卒業後も電子顕微鏡に関連した仕事に携わりたいと考えるようになりました。電子顕微鏡に関連した仕事は、電子顕微鏡を作る仕事と、使う仕事の二つに分けられると思います。前者は装置メーカーのエンジニアで、後者は電子顕微鏡関連の研究者や受託分析会社の分析技術者です。私は電子顕微鏡を使ってどんなことがしたいかを考えた際、作るよりも使う側、なおかつ、いろんな分析対象を幅広く取り扱うことができる仕事がしたいと思い、第三者機関として様々なお客様とのやりとりのあるMSTを志望しました。 |
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これまでのキャリア |
2018年度入団→分析評価部STGにてTEMを担当 |