これが私の仕事	得意な数学で難関をひとつひとつクリア STLモデルをBREPモデルに変換する研究開発をしています。STLとは，曲面を多数の小さな三角形で近似したものです。一方，BREP（Boundary Representation）モデルとは，曲面およびその端の境界となる曲線をある数式で表現したものです。つまり，三角形の集まりを数式表現の曲面に変換するのです。これをなるべく全自動で実行する（この機能を使う人が入力しなければならない情報を極力少なくする）のが目標です。言うのは簡単ですが，考えるべきことが山ほどあり，難関をひとつひとつクリアしていかなければならず，うまくいかないことも多々あります。それをひたすら考えることで解決していきます。そんな中で数学を使う機会も多々あり，大変やりがいのある仕事です。

だからこの仕事が好き！一番うれしかったことにまつわるエピソード	数学は役に立つということを実感自身の好きな数学を活かして仕事ができ，しかもそれをすぐに目に見える結果として確認できます。自分が考えた理論をPC上でプログラムとして実装してみて，それがうまくいったときの喜びは大きく，数学は役に立つということを実感できます。また，考えることも仕事の一部なので，業務中にノートに数式を書きなぐって考え事をしていても咎められない（笑）。何をするにもノートと鉛筆が大事な私にとっては，これはとてもありがたいことです（もちろん最終的にPC上で成果を出すのが大事なのですが）。会議でもホワイトボードに数式を書きながら会議メンバーと議論することも多く，活気があっていいなあと常々思っています。

ズバリ！私がこの会社を選んだ理由ここが好き	地元の北九州で自社CAD製品を開発私は中途入社なのですが，前の会社では，自身の得意な数学を活かせるような仕事をしたいと切望していましたが，叶いませんでした。そこでは他社のCAD製品を操作して仕事していたのですが，CADソフトはいったいどうやって作られているのだろうという興味が以前からありました。また，地元の北九州で働きたいという思いもありました。そんな中で，自身の地元の北九州で自社CAD製品を開発している当社を見つけました。会社のホームページに，数学を仕事に活かせる，という記載を見つけ，この会社だと思いました。実際に入社して仕事をしてみて，それは間違っていなかったと思います。自身の適性・興味を考慮した業務に携わらせてもらっています。

これまでのキャリア	2010-2018年：設計・解析請負会社でCAD設計，プログラム開発業務に従事。 2019年：入社。自社CADソフトの機能改善/追加開発業務に従事。 2020年：STL-BREP変換研究開発業務に従事。（現職）

この仕事のポイント

	プログラマー
	日常生活や身の回りで欠かせないモノやサービスを扱う仕事
	ひとつのプロジェクトを長期間かけて進める仕事
	その道のプロと呼ばれる人と一緒に進める仕事
	新しいモノを生み出す力が身につく仕事
	最後まで自分でやらないと気がすまない人向きの仕事

先輩からの就職活動アドバイス!

大事なのは，働く上でこれだけは譲れないという条件を見極めることだと思います。です。私の場合は，実際に仕事をしてみて初めて，自分が仕事内容に異常に執着する人間であることを知りました。せっかく就職活動を頑張って会社に入るのだから，できれば長く勤めたいと私ならば思います。条件を整理することで，自分に向いた会社への就職につながり，どう就職活動を始めたらいいかわからない人にとっても道標になると思います。