これが私の仕事 |
【公的研究機関】大腸菌を用いた工業原料のバイオ生産 現在は、遺伝子の組み換えや導入によって、大腸菌から工業原料をバイオ生産する研究開発に携わっています。現状は化石資源に頼っている工業原料の生産、この研究が進めば大腸菌生成により半永続的な生成が可能となり、低炭素社会実現のための大きな貢献に繋がるんです。もともと持っていない物質を、遺伝子やたんぱく質を組み替えて生成するこの研究、何か一つの経路を組み替えれば完成、というわけではなく、様々な要素や可能性が複雑に絡み合っています。他生物の遺伝子配列ケースも加味しながら、無限にある可能性を探っていく――。テーマも向き合わなくてはいけない課題も本当に多い研究開発だと実感します。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
トライ&エラーを重ね、ようやく実験を完遂できた時! 前述した研究の特性上、ただ実験し、解析をして結果が出て終わり…というわけではなく、あらゆる可能性を探りながら大腸菌の遺伝子を紐解いていく必要があります。これらのトライ&エラーを積み重ね、解析結果を出して一連の実験を完遂させた瞬間は、やりがいを感じますね。大学時代は植物の遺伝子研究が中心だったため、有機化学や代謝経路に触れることは初だったんです。実験の空き時間を使って、リスキリングをしたり、上司の方とのディスカッションで分からなかった点は自分で調べたり、インプットを通して理解を深めていました。また、実験を通して予期しない結果になることも多いのですが、これこそが新たな発見に繋がるチャンスとも言えるんです。成功でも予想外の結果でも、結果が出る事自体がモチベーションになっています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
技術の幅を広げられる場所だと感じたから 研究職の仕事に就きたいという想いは大前提として、できれば研究テーマに繋がる「生物系」の研究職に従事したいという想いがありました。ただ、一方で生物系は就業先がかなり限られてくるんです。博士課程への進学も視野に入れる中で出会ったのが当社でした。生物系の他にも化学系、製薬会社、産学連携の研究所、あらゆる選択肢が広がっていることもあり、「技術を深め、知識の幅を広げられるいい機会になるかも」と考えて、入社を決めました。現在、大学の時とは異なる研究テーマを扱っていますが、遺伝子配列で共通する点もあり、論文をピックアップする際の目星のつけ方などは活かせています。 |
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これまでのキャリア |
2023年4月入社後、ブタジエンのバイオ生産に携わっています。 |