「C言語?ああ、ちょっとだけ触ったことはあるよ」
学生時代の私は、そう軽く考えていました。
でも・・・・・・入社して3か月、私はその甘さを思い知ることになります。
◆専門学校で学んだ“応用力”に頼っていた
私は2年間、ゲーム制作を学ぶ専門学校に通い、主にC++を使った開発に取り組んできました。
コードを書くことやチーム制作も楽しくて、応用的なスキルを身につけていると思っていました。
C言語?半年だけ習ったけど、まあ基礎だし…くらいにしか考えていませんでした。
ところが、入社後の研修で、C言語の理解が不十分な自分に直面することになります。
メモリ管理、ポインタ、ビット演算…。
「この部分、どう書けばいいのか分からない」
そんな場面が思った以上に多く、焦りと後悔の日々でした。
◆社会人になってからじゃ、時間が足りない
入社してからの3か月間は、怒涛のように過ぎました。
座学の研修、課題の提出、コードレビュー、チーム演習…。
正直、復習する時間なんてほとんどありません。
「学生のときに、もっと基礎を固めておけばよかった」
そう何度思ったか分かりません。
特に感じたのは、「基本情報技術者試験」の勉強をしておけばよかったということです。
この試験、IT業界の共通言語とも言えるほど、幅広い知識が身につきます。
社会人になってから勉強するには、時間的にも精神的にもかなり大変。
学生のうちに取っておけば、もっとスムーズに吸収できたと思います。
◆今、学生に伝えたい2つのこと
これからIT業界を目指す皆さんに、私が心から伝えたいのは次の2つです。
1つめは C言語など、基礎をじっくり学ぶこと
応用力よりもまず、土台をしっかり作ることが何よりも大事です。
基礎があるからこそ、どんな言語や開発環境にも柔軟に対応できます。
2つめは「基本情報技術者試験」は早めに受ける
知識の幅が広がるだけでなく、社会人になってからの理解スピードがまったく違います。
業務の中で「あ、これ勉強したやつだ」と思える瞬間が増えます。
忙しい学生生活の中でも、未来の自分のために
学生生活は、授業やアルバイト、人間関係で忙しいと思います。
でも、ほんの少しだけでも「基礎の勉強」に時間を作ってみてください。
その積み重ねが、社会人になってからの自分を、確実に助けてくれます。
最後に
入社して3か月、私はようやく「スタートライン」に立てた気がしています。
これからも努力の日々は続きますが、今だからこそ言えることがあります。
「基礎は、甘く見ないほうがいい」
それが、私の素直な実感です。