物流の仕事ってどんなもの? ~3PL・4PL・フォワーディング・通関とは~
みなさんが普段ネットで注文する商品や、お店で買う商品は、どうやって届いていると思いますか? ただトラックで運ぶだけではなく、実はさまざまな方法で管理・調整されています。
今回は、その物流の仕組みを担う「3PL」「4PL」「フォワーディング」「通関」について分かりやすく紹介します!
● 3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)
物流のプロが企業の代わりに運び方を考え、実際の配送や倉庫管理を担当するサービス!
例:
アパレルメーカーが「自社で物流を管理するのは大変だから、プロに任せたい!」と考えたとします。すると、物流会社が最適な倉庫を選び、配送ルートを決め、実際の運送も手配してくれます。これが3PLの仕事です。
ポイント
・ 企業の物流業務を専門会社にアウトソーシング(外部委託)する
・ 倉庫管理、配送、流通加工(タグ付けなど)も行う
・ コスト削減や効率化が期待できる
● 4PL(フォース・パーティ・ロジスティクス)
物流の全体戦略を考え、3PLや他の物流会社をコーディネートする役割!
例:
世界中で商品を販売する大手企業が、「物流全体を最適化したい!」と考えたとします。そこで4PLの会社が、複数の3PLや運送会社を組み合わせ、より効率の良い物流ネットワークを構築します。4PLは実際の運送は行わず、物流の司令塔として全体を管理するのが特徴です。
ポイント
・ 物流の設計・最適化を担う
・ 複数の3PLや運送会社を統括する
・ コスト削減やサプライチェーン全体の効率向上を目指す
●フォワーディング(貨物利用運送業)
船・飛行機・鉄道・トラックなどを組み合わせて国際物流を手配する仕事!
例:
海外の工場で作ったスマートフォンを日本へ輸入する場合、船や飛行機を使う必要があります。しかし、どの会社のどの便を使うのが最適なのかを自社で決めるのは大変ですよね。そこでフォワーダー(貨物利用運送事業者)が、最適な輸送方法を選び、手続きを行い、スムーズに届ける手配をするのです。
ポイント
・ 国際物流のプロフェッショナル
・ 船・飛行機・鉄道・トラックを組み合わせて最適な輸送ルートを提案
・ 通関手続きや書類作成もサポート
● 通関(Customs Clearance)
海外と日本を行き来する貨物が、スムーズに国を越えられるようにする手続き!
例:
外国から日本に届く荷物は、「これは安全なものか?」「ちゃんと関税を払っているか?」などを税関(ぜいかん)でチェックされます。
このとき、輸出入に必要な書類を準備し、貨物がスムーズに通れるように手続きをするのが通関士の仕事です。
ポイント
・ 貨物が税関で止まらないように手続きをする
・ 関税や消費税の計算を行う
・ 禁止されているものがないか確認する
物流は「つなぐ」仕事!
物流は単なる「運ぶ」仕事ではなく、さまざまな専門家が連携して、世界中にモノを届ける仕事です。
皆さんが使っているスマートフォンや服も、こうした仕組みで届いていると考えると、物流の仕事がもっと身近に感じられるのではないでしょうか?
物流業界に興味を持ったら、ぜひ当社にも応募してみてくださいね!