これが私の仕事 |
厄介者じゃなかった!?『発酵大麦エキス』の可能性! 皆さんは焼酎の製造工程をご存知でしょうか。原料処理にはじまり、麹造り、発酵、そして蒸留を経て、焼酎のもとになる「原酒」が出来上がります。蒸留工程では、「大麦焼酎粕」と呼ばれる副産物も発生しますが、その処理の難しさから、これまで“厄介者”の扱いを受けてきました。しかし、当社の長年の研究成果から、大麦焼酎粕の清澄液『発酵大麦エキス』には、麹菌由来の代謝産物や大麦由来の成分など、様々な機能性物質が含まれていることが明らかとなってきました。これら機能性物質の評価・同定・製法開発・設備導入を行うことが、私の所属する機能性研究室のミッションです。また、発酵大麦エキス以外の機能性物質の研究にも着手しており、研究員一人ひとりが複数のテーマを持ちながら、やりがいをもって業務に取組んでいます。 |
|
だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
チーム力発揮!研究職と生産職の協働 入社1~2年目は生産職掌に所属していました。生産の最前線で働く中で、いくつかの改善点に気づくことができ、ここに研究の種がある!と感じるようになりました。研究所に配属になってからは、現場で身につけた気づきの視点を活かし、お客様視点の研究開発を目指して業務に取組んでいます。現在は、生産技術職のメンバーと連携しながら、生産工程の改良研究を行っていますが、メンバーに「そういう研究をやってもらいたかった!」との言葉をもらったとき、研究者冥利につきるとはこのことだなと実感することができました。今後も、生産メンバーとのコミュニケーションを大切にしながら、工場の現状を把握したり、メンバーと互いの得意分野を共有することで、スキルアップを図っていきます。将来は、研究と生産をつなぐ、研究ゼネラリストを目指します。 |
|
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
微生物利用産業の一端を担いたい! 学生時代は、微生物を対象にした研究を行っていました。この経験から、就職活動では微生物を利用した産業に興味を持つようになり、当社を発見。調べてみると、醸造微生物だけでなく、発酵をキーとする先進的な研究に意欲的に挑戦していることを知りました。特に大麦焼酎粕については日本トップクラスの研究技術を誇っており、その高い技術力に惹かれ、入社を希望しました。研究メンバーは知識が深く、また発想力も豊かなため、安心して研究の相談をすることができています。また、数千・数万人規模の大企業よりも、地方のオーナー企業でじっくりと腰を据えて業務に取り組む方が自分には合っている、と感じたことも志望理由の1つです。 |
|
これまでのキャリア |
焼酎製造(1年半)⇒食品素材研究・製造(現職:今年で4年目) |