株式会社ケミコート

金属は、工業分野で欠かせない素材であり、用途に合わせて使われています。しかし、金属は環境や条件によって性質などが変化するデリケートな素材であり、機能や美観が損なわれやすい性質ももっています。私たちケミコートは、1957年の設立以来、金属の表面防錆力を向上させるための表面処理剤と、表面処理作業に必要となる設備の研究開発を行ってきました。私たちの商品の基本技術は、（1）素材金属の化学反応特性制御技術、（2）最適反応を起こさせるためのエンジニアリング技術、（3）省資源・省エネルギー・無公害化の技術という三つの技術から成り立っています。そして、自動車、家電製品、道路標識等々、幅広い分野に貢献しています。

当社では、金属表面処理を手がけている企業への技術的なフォローをとおして、処理を行うための製品の改良・開発に長年にわたって取り組んできました。皮膜化成力の向上・結晶微細化・処理時間の短縮・耐食性の向上といった効果を併せもつ「液体表面調整剤」が代表製品ですが、こうした製品の開発ノウハウから派生した技術を用いて、多様な製品も供給しています。たとえば、金属の表面処理を行うブースにおいて、周囲に付着する塗料滓に処理を加えて回収しやすくするペイントキラー剤、同じく塗装ブースの排気臭を軽減する消臭剤、さらに家庭用の除菌洗浄剤など、一般向けにも販売チャネルを持っていることが当社の強みです。

私たちは、2022年3月に「ちばSDGsパートナー」として登録されました。これは、SDGsに関する具体的な取り組みを推進し、各取り組みについての目標が設定されている企業などを千葉県が登録する制度です。当社では、“人と環境に優しい企業でありたい”という経営ビジョンに基づいて1999年にISO14001を取得。環境に関する「法規制等の遵守」、環境に配慮した製品の開発・販売や適正な廃棄物の処理による「環境パフォーマンスの継続的改善」、従業員の技術・技能向上などを進める「人的経営資源の充実」を柱とするISO品質・環境統合基本方針を定めています。これに基づき、環境・社会・経済の観点からSDGsのゴールを定め、継続して取り組んでいます。