みなさん、こんにちは。採用担当の奈木野です。
各種説明会が本格化していますが企業研究は順調ですか!?
当社でも、説明会やブログを通して非破壊検査のアレコレを
どんどんお伝えしていきたいと思います。
前回に引き続き、内部にある”きず”を探す検査手法の紹介です。
非破壊検査に興味のある方は少しずつ読み進めて、
知識を深めていただけると嬉しいです!
※試験にも出るかも・・・
【超音波探傷試験】(UT:Ultrasonic Testing)
当社のUT技術は業界でもトップクラスで、公開セミナーなどの
普及活動を通じて業界全体の技術アップにも貢献しています!
(ホームページも見てね)
さて、UTとは超音波(耳に聞こえるオーディオより
周波数の高い弾性波。
1~5MHzの周波数のものが主力)を利用して、
主として反射法によって内部きずを検出する方法です。
超音波は音波の一種で、物体を振動させて伝わっていきます。
音波は振動係数が異なる物質間を移動する際に反射する性質があり、
これを利用して金属内部にある空気の層”きず”を検出することが
できます。
声(音波)が空気を伝わって山で反射して遅れて聞こえる
「やまびこ」は、この現象によるものです。
しかし、山でヤッホーと叫んでいる人はテレビでしか見ませんが・・・(^^;)
UTは図の底面エコー(WB)を読み取ることで、物体の厚さや
配管等の腐食調査に用いられます。
また、超音波を斜めに入射させ、三角関数(sin,cos,tan)を使って
”きず”の位置を調査する方法もあります。
つまり反射エコーは探傷面からの距離にあたり、
内部・表面を問わずに”きず”を探すことが可能な訳です。
超音波の応用性は非常に高く、当社メカトロニクス部
で開発した超音波センサーや検査ロボット、解析技術は
実際の現場でも適用されています。