CAPS株式会社

キャップスクリニックが誕生した背景には、大きく2つの社会課題があります。ひとつは、共働き世帯の増加。予防接種や乳幼児健診の必要性は変わらない中、平日の診療時間にあわせて、主に女性が仕事を休んで来院するケースが常識でした。もうひとつは、国内におけるヘルスリテラシーの脆弱さ。海外と比べ、かかりつけ医が予防医療と学習拠点の役割を果たす“プライマリケア”の整備が不十分で、緊急性の高い救急外来に風邪の方が訪れるなど、全体最適とは言えない状況にありました。ならばクリニックの在り方を私たちから変えていこう。コンビニのように気軽に足を運べるプライマリケア・クリニックの多拠点展開は、そうして始まりました。

前例のない取組みは常識を覆すことから。当然、容易ではありません。”かかりつけ医＝同じ医師”が一般的だった中、開院当初は曜日や時間で医師が変わる形態に不安の声をいただいたこともありました。それでも提供すべき価値を信じ、システムを駆使した情報共有や多職種連携を行い、信頼を得てきました。また、各自がバリューや行動規範に基づき考え、行動し、理想のサービスに近づいてきました。ここまで躍進できたのは、ミッション：幸せの総量の最大化に共感し、成長し合える仲間が集ったからこそ。皆が率先して新たな試みに挑戦し、強い組織文化を形成しています。2年目でプロジェクトを発足するなど、若手も目覚ましい活躍を遂げています。

ノウハウや成功事例の共有、スケールメリット、インシデント・アクシデントの事例共有など、チェーン展開により得られるメリットは多岐に渡ります。また、規模拡大の先には、パーソナルヘルスレコード（PHR）と呼ばれる仕組みを構築し、一人一人の健康情報を一括管理して毎日を健康的に過ごせる世界を作り出すことを目指しています。世界のどの医療機関でも、子どもの頃から受けた診療や予防接種、各種検査の記録をすぐに共有できれば、医療の質や効率は飛躍的に上がるはずです。また、健康状態や体質に合わせた生活に関する提案も可能となるでしょう。そのために、まず行うべきは拠点拡大。今後も前例のない挑戦を続け、事業成長を目指します。