これが私の仕事 |
ウラン工程の再立ち上げに向けた準備 製造部生産技術課は、原子燃料の生産に係る設備の設計・開発・改良や保守管理を行う部署です。私の担当は、非破壊検査や試験分析工程の設備です。ウランから放出されるガンマ線を利用した濃縮度検査装置や、渦流探傷装置、同位体比を測定する質量分析計等を扱います。
当社は現在、原子力施設に対する新しい規制基準をクリアするため、設備の補強に係る国への認可申請を進めている最中にあり、ウランを取り扱う工程は長期停止しています。そのため今は、ウラン工程の再立ち上げに向けて、既存の設備の耐震補強設計、新規設備の開発、国へ申請する資料の作成、工事管理等を行うことが主な仕事です。
一方、兼任している品質保証部では、海外からの顧客監査対応や、ウラン工程の再立ち上げに備えた社内規程の整備等を行っています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
様々な立場の人と協力し、前進が感じられる 製造部においても品質保証部においても、社内関係者はもちろんのこと、調達先の営業・エンジニア・施工業者から、顧客の監査員や国の検査官に至るまで、様々な社外関係者とも接する機会があり、そこから学ぶことは多いです。また、完全に「前と同じ」でできる仕事はなく、常に何かしら新しい場面に遭遇するので、その都度対応を考える必要があります。
新規制基準対応業務では、一つの設備について、基本的には耐震補強設計から申請書作成、工事管理、完成後の検査対応までの一連の作業を同じエンジニアが担当します。施工業者の方や社内関係者と協議を重ねながら一つ一つ課題を解決し、担当設備の耐震補強工事が完了して国の検査に合格したときは、工場の再立ち上げが一歩前進したことを感じられ、ほっとしました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
製品をつくる面白さと、はたらきやすさ 大学での専攻は有機化学でしたが、就職活動で様々な企業の説明会に参加するうちに、インフラに係る仕事がしたいと思うようになりました。たまたま参加した原子力産業セミナーで原子力技術に関心を持ち、中でも研究開発や解析業務だけでなく実際に工場で製品を作っている燃料メーカに魅力を感じました。当社を選んだ決め手となったのは、米国に兄弟会社があり海外との業務も経験できると思ったことと、何より性別に関係なく働きやすい雰囲気を会社見学で感じられたことです。
当社は、私が就職活動をしていた2010年当時から各種休暇制度など多様な働き方を支える制度が整っていて、女性エンジニアも割合こそ少ないものの活躍されていたため、安心して入社することができました。 |
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これまでのキャリア |
2011年度入社。品質保証部試験課に配属。2015年から2年間、他社に出向。2017年から現在まで、製造部生産技術課にて非破壊検査装置の導入・開発や製造設備の耐震補強設計等を担当。2022年から品質保証部兼務。 |