こんにちは、株式会社ロジックス採用担当の佐藤です。
私の趣味のひとつに「競馬観戦」があります。サラブレッドと呼ばれる競走馬たちが
一心にゴールを目指し駆け抜ける姿は圧巻のひとことです。
佐藤は昔乗馬をしていたので、馬に対する愛着は人一倍あると思います。
中学卒業時には競馬学校に入校することも考えていましたし、就活生の時はJRA
(日本中央競馬会)を志望したほどです(競馬学校は厳しさの噂から入学を諦め、
JRAは内定をもらいましたが家庭事情のため辞退をし、結局どちらも叶いませんでしたが…)
昨日5月6日(日)は東京競馬場にてNHKマイルカップ(G1、一番グレードの高いレースです)が
行われ、佐藤も画面の前ではありますが熱狂していました。
そんな楽しい話の中にも、時には悲しいニュースもあります。
先月中旬、ジョッキーの藤岡康太騎手が競走中の落馬の影響から35歳という
若さでお亡くなりになりました。ここ数年、馬だけではなくいわゆる「推しジョッキー」
目当てに来場する方もかなり増えており、その中でも藤岡騎手は人気も実力も兼ね備えた
方でしたので、佐藤も含め多くの人が悲しんだことでしょう。
騎手だけではなく、レースが原因で競走馬も亡くなることが稀にあります。
前置きが長くなりましたが、今回は馬の死、中でも「安楽死」について述べたいと思います。
(人の死は重すぎるので…)
競走馬がレース中に粉砕骨折などの重傷を負ったとします。獣医師により「予後不良(パンクとも言います)」と判断された場合、多くの場合がその場で安楽死の処置がとられるそうです。
佐藤も昨年10月に東京競馬場でレース観戦をしていて、目の前で失速していく馬を目の当たりにしたことを今でも鮮明に覚えています(その後安楽死処置)。
なぜそのような処置が施されるのでしょうか。
馬の中でも「走ること」に特化したサラブレッド種は、小さい個体でも400kg、大きい個体だと500kgを超えることもあります。そんな大きさの割に、4本の脚はそこまで太くないのが特徴ですね。数百年前に改良を重ね、走るためだけの筋肉をつけた馬がサラブレッドです。
500kgもあれば単純計算でも脚1本にかかる重さは125kg、走っている時は計数tの重さが加わっているそうです。
そんな競走馬の商売道具とも言える脚が1本負傷すると、どうなるでしょう。残りの3本に負荷がかかるだけでなく、そもそも歩行が難しくなります。「横になって安静にしていればいいじゃないか!」と思う方も多くいますが、実はそれだけでは良くならない理由があります。
サラブレッドは、実は個体の大きさの割にとても心臓が小さく、心臓だけでは四肢の隅々まで血液を通すことが難しい種類なのです。そのため、「脚を動かす(走る・歩く)ことで循環している」と昔ファームの職員に聞いたことがあります。要するに怪我をして歩けない⇒血液が回らない⇒(大げさに書くと)四肢が腐っていく、といったことが起きます。また、立っていたとしても、他の脚に重さがのしかかり血行障害を起こすことが多くあります。当たり前ですが、立っていても横になっていても痛みが伴います。治らないまま痛みの中息を引き取るよりも、安楽死をさせた方が馬のためだ、という判断をしているのですね。
人間の価値観から言えば、その選択は間違っていないと思います。
しかし、人間の手で改良され人間の判断で息を引き取る競走馬からはどう映っているのだろうとこの類のニュースを観る度に思います。
勝ち負けの世界ではありますが、佐藤はそれよりも無事に走り切って元気な姿で次のレースに挑んでほしいと心から願うばかりです。
(あまりこういった観点から競馬を観る客は少ないと思います…汗)
長くなりましたが、佐藤の息抜きにお付き合いいただきありがとうございました。
(会社にも仕事にも関係ない内容ですね)
ロジックス採用担当 佐藤