これが私の仕事 |
農薬の新規開発と既登録剤の登録維持支援のための安全性研究 農薬は世界の食料の安定供給になくてはならないものです。その農薬の「種」となる化合物を実験動物・細菌・培養細胞などに投与して毒性を評価し、関係部署にフィードバックしています。
そのサイクルを繰り返すことで、今後も規制が厳しくなる農薬市場に、より高機能・高活性・高安全性を有する新剤を上市できるよう研究しています。
また、既登録剤は常に最新の科学に基づいて過去に実施された評価結果を見直す必要があります。
新たな問題点を抽出し、科学的な妥当性を証明することで農薬登録を維持し、世界中の食料生産が滞らないようにサポートしています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
100剤以上のスクリーニングから、毒性回避に重要な化学構造を明らかに 担当している剤の中で毒物相当の非常に強い急性毒性を有しているものがありました。毒物相当では農薬の登録取得は難しく、回避が必要です。そこで簡易に毒性を確認することができるスクリーニング系を検討・提示し、短期間で100剤以上の多検体評価を実施しました。
得られた結果は直ぐに関係部署に連絡・討議し、新たな方針を打ち出して再度検討するというトライアル&エラーを繰り返した結果、問題の毒性を回避し、かつ高活性を有する化学構造を見出すことができました。まだ登録には程遠い段階ですが、携わった剤がゴールに一歩近づいた実感が得られ、会社で達成すべき目標を明確にすることができました。
月並みですが報連相を充実させて一つ一つ着実に歩を進めていくことが、企業で研究をする上で最も重要であることを学ぶことができました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
日本の農業・農家を農薬で支えたい 私の祖父母は農家で、便利な農薬が開発されたおかげで仕事が凄く楽になったという話を聞いて育ちました。そのため、就職活動では祖父母のような高齢な農家の負担軽減に貢献したいという思いで農薬メーカーを希望し、大学で専攻していた安全性分野の研究ができる日本曹達に入社しました。
現在もその思いを胸に、自分が関わった剤が沢山上市され、日本の農業・農家を支えられるようになることを夢見て、研究に努めています。 |
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これまでのキャリア |
高岡工場生産技術研究所(技術研修・3ヶ月)→小田原研究所安全性研究部(研究開発・現職今年で11年目) |