これが私の仕事 |
生の意見にふれ、油脂製品を改良 油脂メーカーで食品用油脂の研究開発をしています。1年目は新製品開発チームに配属され、さまざまな油脂の分析方法、パンや菓子の作り方など、研究開発の基礎的な技術を習得しました。2年目からは、こんにゃく麺など特殊な製品にも使われる粉末油脂のチームの一員に。知見も少ないなか、効果を理論的に説明するむずかしさを痛感しながら小麦粉や砂糖などパンや菓子に関わる素材も含めて、トータルに食を科学として認識しました。現在は、クライアントの要望に応じた製品開発をしています。これは、自社のあらゆる製品に改良を加える仕事。幅広い製品に関わりつつ、スピード感も求められます。場合によっては、営業部門と一緒にプレゼンをすることもあり、技術の仲間も含めチーム全体で着手。生の声にふれつつ、改良点を説明するまでを任されています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
経験した失敗が糧になり、成功につながる チームでの仕事以外に個々の研究も任されています。いま、取り組んでいるのが、社内から要望のあった機能性油脂の改良です。良好な食感を得られるよう、新しい素材を加えてさまざまな配合を試したところ、途中ミキサーがまわらなくなってしまいました。原因がわからなかったため、上司や同僚のアドバイスを受け、可能性の1つ1つを試していき、トラブルを解消。まだ仮段階ではありますが一旦、製造が可能になりました。今回、何十回と試行錯誤を繰り返しましたが、失敗であったとしても、それぞれの結果が糧になることを実感しました。研究開発は、ショートカットを残すだけじゃなく、落とし穴を知ることも大切です。挑戦させてくれる環境と試行錯誤の蓄積がやりがいになっています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
新たな学びで、ものづくりを俯瞰 当社は、やる気があればさまざまな機会を与えてもらえます。私は、9年目に日本パン技術研究所に、3カ月研修に行かせてもらいました。そこではパンについて理論的に学べます。どのように生地がふくらむか、発酵の時間が短かったり長かったりしたらどうなるか、などを学習。マニュアルに縛られず、考えながらパンを焼けるようになりました。また、経営企画室と兼務している関係で、ビジネススクールにも通わせてもらいました。ここでは課題解決力と人に伝える力を習得。これまで、製品の開発に注力してきましたが、これからは市場の動向や会社のしくみも踏まえて、製品を考えていく段階です。食品の開発というと、成熟した業界と思われがちですが、技術的にも世の中的にもトライが必要。ものづくりを俯瞰しながら、新しいことをやれると感じています。 |
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これまでのキャリア |
2009年入社 食品本部技術配属
2018年 経営企画室兼務
現在に至る |