福山熱煉工業株式会社

金属を強くするための「焼入れ」という熱処理技術。それは自動車や建設機械、農業機械、工作機械、ロボット、航空機など、頑丈で安全に動く機械製品に必要な技術です。こうした製品を構成する部品には、用途に応じた強度が求められます。「焼入れ」はそれぞれの製品の安全性や耐久性はもちろん、製品機能そのものを左右する高い品質、また技術力が必要とされる大変重要な仕事なのです。私たちはこうした「焼入れ」の技術一筋で、日本のモノづくり産業を支えてきました。特にギアなどの保安部品においては秀でた技術力を持っています。私たちは「焼入れ」という金属熱処理のエキスパートとして、長年にわたり安定した事業を展開しているのです。

私たちを取り巻く環境は変化に富んでいて、お客様のニーズも刻一刻と変わっています。そうした中、私たちは自社の事業を「影から産業を支える重要な役割」と捉え、「焼入れ」の技術にプライドを持ち、技術力を磨いてきました。こうした努力は「人」とともにあり、苦境に立った際にも社員の雇用を第一に考え、皆で乗り越えてきた歴史があります。これからの時代についても、老若男女を問わずあらゆる可能性を秘めた社員の活躍が欠かせません。例えば、ベテランにはベテランの知見と技術があり、定年後の雇用も重視して60歳以上の再雇用率は100％。様々な人材が活躍できる職場であり、それぞれの長所や考えを尊重した働き方を実現したいのです。

金属の「焼入れ」という技術で産業に貢献してきた当社は今、転換期を迎えています。社員一人ひとりが安心して働け、幸せなプライベートを送ることができる。そんな会社でありたいと働き方改革を推進していて、休日の増加や残業時間の軽減に関する改善活動も進めています。また、働き方改革だけでなく「社風向上プロジェクト」も実施中です。このプロジェクトで策定された当社の行動指針には「社員・お客様だけでなく、家族も含めて会社にかかわる全ての方を大切にする」などのスローガンがあります。10年後、20年後も社員の皆さんが安心して快適に働ける会社であり続けるために、ワークライフバランスの整った環境づくりに力を入れているのです。