これが私の仕事 |
知的障害者入所施設の支援員 重度の知的障害を抱えた方たちは日々の生活の中で様々な困難にぶつかってしまいます。2年前、衝動的な行動が激しく職員が離れると走り出したり飛び跳ねたりしてしまい、食事は盗食してしまうし夜間は睡眠がとれないような方が入所され、私が担当職員になりました。衝動的な行動の本になっていた多動性に着目し、一緒に日課を行いながら、何に意識を持って動くべきかを伝えていきました。「今、何をすべきか?」を明確にしていきながら、生活のリズムを整えていくことで衝動性は激しさをなくしていき、夜間は睡眠がきちんととれるようになりました。こうやって生活全般を整えていきながら、「どうすれば施設を出て社会生活を送れる様になるか?彼らなりの自立とは何か?」を考え、そこに向けて支援していくのが私の仕事です。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
「出来なかった」が「出来た」!! 入社2年目の頃、担当していた利用者は、手元を見て何かを行なうことが苦手な方でした。何をしても雑になってしまいました。そんな彼と毎日洗濯物のたたみをしました。端と端を合わすために見るべきところを、声掛けして指を指して伝えていきました。2か月後には、衣類をたたむ際、見るべき場所が理解されて端どうしを合わせられるようになりました。出来なかったことが出来るようになり、嬉しかったです。
また、入浴時の洗体がスムーズになったり、身体の拭き方が的確になったり、食べこぼしが少なくなったり、仕事としていたボールペン組立のキャップ締めがきつく締められるようになったり、様々な場面で行動に正確性が出てきたことには、ある種の達成感を、その利用者と共有でき、「この仕事について良かった」と思いました。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
法人理念に心打たれた!! 同愛会、特にてらん広場は、障害がどんなに重度でも受け入れると言われていました。
知的障害者の人達は、その障害名が診断された時にレッテルを張られ、その激しい問題行動や行動障害ゆえ周囲の理解を得られず、社会から切り離された生活を余儀なくされています。居場所を失ってしまう訳です。「どんな重度でも受け入れる」と言われていた同愛会のスタンスは「知的障害者の居場所を創っていきたい」と言っているようで、まずそこに魅力を感じました。
そして「知的障害者の生活を支えたい」と福祉の道を選んだ自分にとって、同愛会の法人理念「人生(存在)への支援」に心を打たれ、この法人に惹かれました。 |
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これまでのキャリア |
てらん広場第二 日中生活介護事業所こんがり堂・グループホームポラーノ(11年間)→てらん広場第一 一棟園外作業班(現職・今年で2年目) |