これが私の仕事 |
知的障害を抱える方への生涯学習の企画・実践。 かのんの方々と日々を過ごす中で、知的障害を抱える方における日中活動は、作業(=仕事)だけでなく生涯学習の選択肢もそろえることが大切だと学びました。利用者は「仕事」と「生涯学習」という違う機能を持つ2ケ所の施設を曜日によって利用することで、仕事を続けながらかのんでの多様なプログラムにも参加し「新たな自分と出会い続ける」生活スタイルを実践されています。プログラムは英会話・茶道・音楽・美術・お菓子作り・手仕事・ゆらぎ体操等を中心に、各講師と職員が討議を繰り返し共同作業で展開しています。「茶道へ参加してから行動のコントロールが上達し自己評価が高まった」「英会話に積極的に参加され笑顔やコミュニケーションが増えた」「持ち歌を丁寧に歌うと気持ちが落ち着く」等、多くの報告が寄せられ嬉しく思っています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
利用者が誇りを持って生きていることへ貢献できたこと。 以前、日中活動として軽作業(=仕事)を行う部署に勤務していました。「仕事」は大人にとって重要なテーマですが、単純な作業の繰り返しだけでは潜在能力を引き出せない不全感があり、試行的に音楽や茶道、美術、お菓子作り等も取り組み始めました。環境の限界、軽作業との両立の困難さに直面していた時、かのん立ち上げの声がかかり「これでスタートラインに立てる!」と思いました。生涯学習の実践を前提とした建物の設計から関わり、開所後は活動に共感して下さる指導者に次々めぐり逢え、どの利用者も自分の強みを活かし成長し続けておられ、誇りと自信につながっています。毎年一つ新プログラムの導入を目標とし、今年は「楽しい踏み台昇降」が軌道に乗りました。今後の目標は土日もopenして多くの方に参加して頂く事と、他施設との連携です。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
業界の先端を行く独創的な事業展開について行きたいと思った。 国立秩父学園附属養成所で国内外の最新の障害者支援について学びながら転職先を探していました。養成所生は福祉職の公務員を目指す人が多い中、私は民間の成人入所施設で昼夜通して臨床に関わり、障害者支援のスキルをゼロから積み上げたいと思っていました。数十カ所の施設を見学する中で当時入所施設の施設長であった現理事長に出会いました。入所施設は個室、敷地には門や塀もなく、日中は全員が敷地外で仕事をされ、次々にグループホームへ移り地域生活が当たり前、というお話を伺い「ここで仕事をしながら学び続けたい!」と思いました。入職後は、強度行動障害を抱え行き場を無くしていた方へ職員が一丸となって関わり続ける日々を目の当たりにして、自身の非力さを思い知らされました。失敗を重ねながらもその全てが今の仕事につながっています。 |
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これまでのキャリア |
前職:ヤマハ音楽教室ピアノ講師(5年間)→休職(1年間・学業)→復帰(1年)→当法人へ転職:入所(3年間)→育休(1年間)→日中活動(1年間)→入所(4年間)→日中活動(現職・今年で15年目) |