ワコーヴィスコムのリクルートサイトでは、社員が輪番でコラムを執筆しています。
今回企画営業のAさんがコラム担当だったのですが、企画営業の実際の仕事内容がわかる記事でしたのでこちらにも転載します。
ドローソフトは扱えないけど、デザインが好き!って方はぜひ企画営業や制作ディレクターの仕事を覗いてみてください。
クリエイティブな仕事をしているのはデザイナーだけではありませんよ!
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コラムvol.070
「ブースコンペ」
2023年12月上旬。
私のお客様の工業系メーカー様において、2024年11月に開催される展示会に向けたブースコンペのオリエンがありました。
展示会自体は2年ごと、偶数年に開催されるもので、東京のビックサイト全館を使用する国内最大規模のスケールです。
条件として提示されたのは、ブースだけではなく、ブランドイメージを刷新したい、ロゴ、タグラインも、集客アイデアも、動画も、パンフレットも、ノベルティも・・・いろいろなご要望を同時に実現できる提案が求められ、プレゼン自体大きな規模のコンペであることを把握しました。気になるプレゼンテーションの開催日は2024年1月末。競合は自社を含めて5社。ちなみに該当のお客様とは2020年に初めて取引をさせていただき、ワコーヴィスコムとして、はじめてのコンペ参加となります。
年末年始が休みで使えないことから、かなりタイトな日程での準備となりました。
とにかく提案範囲が広いため、時間がありません。肝心のブースに関しては、協力会社へ展示する製品のカテゴリとレイアウトを投げ、パース案を手配し、コピー制作・ロゴ制作にかかりました。ロゴや、タグラインと呼ばれるコピーは展示会の後も使用することになり、企業の目指すものを伝え、お客様の印象を左右します。継続的に訴求するという観点では一回限りの展示会よりも重要です。なんとか年末までに言葉を選びだし、さらに一度やってみたいノベルティがあったため、横浜にあるその業者へ、急遽コンタクトを取りサンプル作成を手配。協力会社から出てきたブース2案を1案に絞り修正点を伝え2023年が終わりました。
正月早々各地で痛ましい災害や事故が起きる中、プレゼンの準備の課題を進め、正月休みの最後には、お客さまのキャラクターの3DCGアニメーション提案目途が立ち、年始の始業を迎えました。
この間ずっと頭を悩ませていたのが、企画書です。他社はブースのコンペと考えているのかもしれませんが、私自体はタグライン・ロゴ・ブースの順で理解していただかなければ、全体の企画に筋が通らないと考えるようになっていました。
また、会社案内用に考えたブランドストーリーが、お客様の本質を表現しているのではないかと思うようになり、先にノベルティ用に手配したコピーよりも、そのストーリーを軸に考えた新たなコピーのほうが本命であると、私自身の考えも変わってきました。
結果として・・・1月の中旬にデザイナーに渡した企画書の原稿を差戻し、新たに修正を始めました。すべてのデータがようやく完成したのはプレゼンの2日前でした。
5社コンペというと通常避けたいところですが、今回ばかりは始まる前からなぜか勝てるという謎の自信があり、当日のプレゼンも、自分なりにかなり満足のいく提案ができました。お客様も面白いとの印象を感じていただけたのではと思います。
さて、お客様からの結果連絡は2月上旬です。
「残念ながら」となるか、「おかげさまで」となるかは不明ですが、突き詰めて物事を考える一方で、自分の考えとは違う考えも柔軟に理解しようとする方、物事の関わりの関係性を言語化して表現してみたい方、そして素直で前向きな方。ぜひ、企画営業グループに飛び込んでみてくださいね。
2024.02.05(J.A.)
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