スーパーやコンビニ等など、普段目にする商品は、全て何らかの形で包装されています。
では、何故包装する必要があるのか…
京都製作所の事業コアの1つであり、原点でもある「包装」とは、何のために必要なのかを改めて考えてみたいと思います。
■包装の3大機能
1)品質保持機能
たとえばポテトチップスなどのお菓子は油であげているため、光があたったり、外気にさらされると酸化したり湿気て品質が劣化してしまいます。
そこで、アルミコーティングを施した袋へ商品封入する訳です。
また、封入時に不活性ガスを充填・膨張させることで、遮光効果および外部圧力から中身を保護する包装形態が主流となっています。
なお、異物混入事件等を契機に商品の処女性(新品であること)が包装によって確認できるような形態も増えています。
2)中身表示+広告機能
商品をより露出し、消費者の購買意欲を高め、他社製品と差別化をはかるための包装の広告機能は、現在のマーケットに極めて重要な役割を果たしています。
また、商品名、原材料名、製造年月日、賞味期限販売および流通管理用バーコードといった、商品情報の表示も極めて重要な機能です。
これらの情報を包装にまとめて表示することは、ある意味でセールスマンの代行である、ともいえるかも知れません。
3)効率的流通機能
思い浮かびにくい発想かもしれませんが、たとえばあなたがポテトチップスを買いに行き、お店でバラバラの状態で手の上に載せられたとしたら、非常に困りますよね。
つまり、消費者の利便性という観点でも包装は大切な役割を担っています。
また、それ以上に流通工程にも大きな影響力をもっています。
商品品質にあまり関係のない分野と思われがちですが、流通の効率化は、経費削減、原価抑制をもたらし、不況下における利益確保業に大いに貢献することができるのです。
京都製作所で主に手がけている包装関連の機械はこの「品質保持+効果的流通機能」を付加する工程を自動化するものが、数多く生産されています。