こんにちは。酒井です。
今日は 加工 について。
就職活動の時に、接客がやりたくて入社をする和光社員ですが、
業務の中に、ものづくり(加工)が入っていて、
「意外だ」と言う印象を持つ社員は少なくありません。
加工とは、
コンサルティングで決定したフレームに、
レンズを削ってはめ込む業務です。
まず始めに、
レンズの発注を行います。
レンズの種類とお客様の度数の組み合わせは無限大ですから、
遠近両用レンズの販売が多い和光では、
この発注からレンズ到着までが1週間程かかる事が多く、
完成品をお渡しするまでに日にちを要します。
メーカーさんでつくられたオーダーメイドのレンズは、
円盤状のものや、ある程度フレームのシェイプに始めから作られているもの様々ですが、
いずれにせよ、到着したレンズをそのままお客様にお渡しできるわけではないので、
店舗のバックヤードで、社員が1本1本手作りしています。
注文したとおりの度数で仕上がっているか?
キズはないか?
コーティング等異常はないか?
カラーは見本通りか?などなどまずはチェック!
そして、加工機と呼ばれるレンズカット機にフレームとレンズをセットして、
データを入力して大まかにレンズをカット。
その後、手刷りで大きさや鋭角に尖った縁の処理などをして仕上げていきます。
枠なしタイプのメガネは、ここでレンズにドリルで穴を開けたり
溝を彫ったりして、組み立てをしていくのです。
少しでも小さくなれば、レンズがガタつく。
大きければ、ネジが止まらない。
もしくは過度な負担がかかり、いつかリム切れを起こす。
キズの有無も含めて、商品を完成させる大切な行程です。
昔に比べると、格段に加工機の性能が上がり、
人の手に寄る所は少なくなったと先輩からは聞きますが、
それでもなお、技術力が不可欠な業務だと思います。
寸分の狂いも無く、完璧な形と大きさに仕上げても、
ほんのわずかなキズでもあれば、即作り直しなのが、和光のメガネ。
たとえ、お客様が見えないキズでも(老眼の方には見えないと思います)
キズはキズなので、絶対にダメです。
もちろん、発注し直し。作り直し。損失計上しなければなりませんし、
納期の遅れから、お客様にもご迷惑がかかる。
十分にわかってはいますが、
技術の和光の名に恥じない仕事をすべきだと考えます。
(ちなみに、損失が出ても、個人が責任をとる様なシステムではありません。)
日本をはじめ
フレーム・レンズ・加工機器などのメーカーは大変優秀です。
その優秀なメーカーが自信を持って世に送り出した商品しか
和光では扱っていませんから、
最後の組立の行程=店舗での加工で、
手を抜くわけにはいかないんです。
慣れるまでは、大変なこともあるようですが、
数ヶ月もすると、加工ならではの仕上がりの快感があるようで、
「よしっ!!!」とガッツポーズしている加工担当者を
バックヤードで微笑ましく見ていました。
興味のある方は、店舗見学で
「加工を見せて欲しい」とおっしゃってくださいね。