だいぶ暑くなってきましたね?
先日、ラジオを聴いていたらリスナーからの投稿の中に、「小学生の息子から突然、『この世は何で出来ているの?』と訊かれて困った」というエピソードがありました。
そうです、古えより人間は『「万物の根源」は何であるのか?』を本能的な好奇心として探求し続けてきたのです。
古代ギリシャにおいては、 「万物の根源は 水 である(タレス)」、「~火 である(ヘラクレイトス)」、「~数 である(ピタゴラス)」、「~原子 である (デモクリトス)」、「~無限 である(アナクシマンドロス)」とも言われていました。
そして、エンペドクレスにより「火・水・土・空気」という四大元素説が提唱され、これがあのアリストテレスへと引き継がれるのです。
しかし、ギリシャ文明が衰退すると、この哲学的な元素説はヨーロッパからは忘れ去られてしまい、エジプトやアラブ世界を経由した後、錬金術とともに中世ヨーロッパに舞い戻ってきます。
やがて「ボイルの法則」で有名なロバート・ボイル等の登場により、より科学的なアプローチへと探求を加速させる中で、今日の「元素」や「原子」の発見へと人間の好奇心は導かれていくのでした。
そう、人間は考える葦であるのです。
この時期になると、ちらほらと街行くリクルートスーツ姿の学生さんを見掛けます。
慣れない服や靴のせいなのか、歩き方がぎこちなかったり、転びそうになってたりするのを目にすることもあります。
それでも誰しもが、真剣でひたむきな表情で歩いていくのです。
私にも、一緒に暮らす小さな子どもがいます。
『この世は何で出来ているの?』
いつか彼から同じように尋ねられる日が来たら、こう答えてみようと思っています。
『いいかい、この世はね、皆の汗と血と涙と希望から出来ているんだよ』、と。
皆さんの、今流しているであろう、その汗と血と涙の先にはきっと素晴らしい希望が待っています!
と、今日はこのぐらいにして、今週も、本当にお疲れ様でした!