社会福祉法人慈照会

少子高齢化や核家族化、近所づきあいの希薄化による高齢者の孤立化や子育ての孤独化。そんな地域課題の解決に取り組むのも、社会福祉法人の役割のひとつだと考えています。たとえば、2017年からは高齢者施設の専門性を活かした講座で参加者の健康や介護要望に働きかける取り組み「地域サロン支援」を開始。お申込みをいただいた様々な「会」「サロン」に出張してお話したり、ゲームをしたり、体操をしたり。また、さらに多くの方を巻き込んで楽しくできる企画として、羊の飼育も検討。施設の600坪ほどの遊休地に滋賀県立畜産技術振興センターから羊を借り受け、4月末～10月中旬まで飼育する「カルナ羊プロジェクトめぇ～」もスタートしました。

羊の飼育環境の整備には、地元老人会が快く協力してくれました。みなさん、自前の工具を持ち込み、「秘密基地づくりのようだ！」と目を輝かせて取り組まれていました。そして迎えたのはふわふわの3頭の羊たち。老人会、幼稚園児たち、職員がそれぞれ名づけ親となり、地域サロンで知り合った方々や親子連れもよく遊びに来てくれるようになりました。世話を進んで引き受けて下さる方も現れ、今も交流の輪は広がり続けています。利用者さまにも大好評で、職員のモチベーションもアップ！こんな風に地域に笑顔を増やしていけるのも大きなやりがい。誰もが豊かに過ごせる社会のために何ができるか。そんなことも一緒に考えて欲しいと思っています。

私たちの事業所がある東近江市は、滋賀県の南東部に位置します。近江盆地の中でも懐が深く、美しい自然が広がるエリアです。そんな中にある事業所内で目に付くのが、ICTなどの最先端技術が駆使された機器やシステム。たとえば、入居者さまのベッドでの睡眠や離床などが集中管理できるシステムや介護リフト、タブレット端末によるケア総合システムなど、現場に必要な技術を積極的に活用しています。自然に抱かれた“ほのぼの”とした環境の中でスタッフの業務効率化や負担軽減に向けた最先端技術導入による“キラリ”を取り入れているのが私たちの特徴です。今後も"ほのぼの"と"キラリ"が両立する自分たちらしいユニークな施設を目指します