学校法人名古屋電気学園

自由主義の風潮が高まり、西洋文化が入ってきた大正時代。その元年に、名古屋電気学園は生まれました。創立者の後藤喬三郎は工業化社会の到来を予測し、エネルギー源となる電気に着目。技術者育成のため名古屋電気学講習所を開校しました。戦後の学制改革などを経て、昭和34年、中部地方初の工科系単科大学を設立し、翌年に愛知工業大学と改称しました。さらに、愛知工業大学名電高等学校、愛知工業大学附属中学校も設立し、中高大一貫教育を確立しました。平成4年には豊田市の要請で愛知工業大学情報電子専門学校も開設。百年を越す歴史の中で、科学の進歩に合わせ、技術者を育てる当学園も発展してきました。

私たちの教育モットーは「創造と人間性」です。科学技術の発展のみに力を注ぐのではなく、人と地球に優しく、創造力に富み豊かな人間性を持つ技術者を育てたいと考えます。そのため高校・中学校では「誠実・勤勉」を校訓に掲げ、大学では、ものづくりを柱とした実学教育に重点を置きます。専門学校では自治体や産業界のニーズに応えられるコンピュータエンジニアを養成しています。実習や実験を通して専門技術を身につけることは、学生自身が成長するだけでなく、社会に歓迎され、高い就職率にもつながっています。社会で役立つ実践的なスキルを修得する実学教育によって、企業の第一線で活躍できる人材の育成を目指しています。

今、学校法人が直面している18歳人口の減少に伴って、学生を獲得する競争が激しくなっていくと予想されます。少子化はよく耳にする問題ですが、これまでは進学率の伸びによってカバーされてきました。しかし、2018年には進学率が頭打ちになり、人口減少期でもあるため、学園及び設置校をどのように運営していくかがこれまで以上に重要です。大きな変化が求められる今、意識や行動が従来と同じでは進化はできません。そこで必要なのは、既成概念にとらわれず、組織を変革したいという志のある人材です。現状維持や守りの体勢ではなく、積極的に行動し、自分の力で物事を動かしていこうという姿勢に期待します。