「ヒマワリ」と「タンポポ」はどちらも同じキク科の植物。似ているような気もしますが、どちらかといえばヒマワリの方があでやかで華々しく何かにつけてスポットを浴びることが多いですよね。これらの花を調べてみると、いろいろな“違い”があるようです。
ヒマワリは一年草ですが、タンポポは多年草。ヒマワリは夏にしか花を咲かせませんが、タンポポは冬でも花を咲かせます。タンポポは根元あたりで切り取ってもまた葉を出しますが、ヒマワリは一度折れてしまうとおしまいです。タンポポの種は風に乗って遠くまで飛びますが、ヒマワリは落ちもしないで花のまま残っています。ヒマワリはやわらかい土でしか成長ができませんが、タンポポは固い地面やアスファルトの隙間からでも芽を出します。ヒマワリは種をまいて育てられますが、タンポポの種をまく人は誰もいません。いわゆる“雑草”です。見た目での派手さはないですが、ヒマワリに比べてタンポポは、どの草花にも負けない強さを持っています。
ちょっとしたことですぐに心が折れてしまう、まるでガラス細工のような子どもたちが多くなった近頃ですが、私は日々生徒たちの顔を見るたびに、いつもこのように願っています。「君たちは、雑草のようにたくましく育ってほしい」そうです、『挫折禁止』です!