これが私の仕事 |
文化財に指定されている角館のシダレザクラやソメイヨシノの保存管理 私が所属する文化財課では、仙北市内に存在する文化財全般の保存活用を業務の対象としています。仙北市には遺跡や武家屋敷、樹木などの多様な文化財が数多く保存されており、私はその中でも「角館のシダレザクラ」と「檜木内川堤のソメイヨシノ」の管理を主に担当しています。
シダレザクラは国の天然記念物に、ソメイヨシノの並木は国の名勝に指定されています。角館の桜は「日本のさくら名所100選」にも選ばれており、毎年多くの観光客が訪れる仙北市の宝です。春に美しい桜の花が咲くように、丁寧に剪定したり病気の治療をすることが私の仕事です。また、地元の小中学生に協力してもらい、毎年桜に肥料をあげる活動もしています。地域の宝である桜の管理は責任の重い仕事ですが、その分地域住民の喜びに直接的に繋がる、やりがいのある仕事です。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
お花見に来てくれた人が「綺麗だね」「来てよかった」と言ってくれること。 仕事をしていて最も嬉しいことは、お花見に来てくれた方が喜んでくれることです。
桜の管理は施肥や草刈りなどの地道で大変な作業が多く、中でも剪定作業は晩冬から早春の寒い時期に行います。一年間の中で花が咲く期間は短く儚いものですが、その短い時間のために一年間管理作業をすることになります。春になり花が咲くと地域全体が活気づくのを感じ、花を見に来た人の「綺麗だね」「来てよかったね」という話し声を聞くと、一年間の管理作業を頑張ろうという気持ちになれます。また、地元の小中学生と桜について施肥作業を通じて学び、「面白かった」「地元の桜の凄さに気付いた」という言葉を聞くと嬉しく思います。子ども達に地元の桜について正しく理解してもらい、植物の面白さや地元の桜を愛する気持ちが芽生えることを願っています。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
森林生態学の知識を活かし、地方のために。 私は大学院で5年間森林生態学の研究をしていました。この専門知識と経験を活かし自然豊かな地方の活性化に貢献したいと思い、地方公務員を中心に就職先を探していました。
ちょうどその頃、樹木医補の資格を持ち、角館の桜の保存管理に携わる職員の募集が仙北市でありました。仙北市には田沢湖や駒ヶ岳に代表されるような豊かな自然や、武家屋敷、お祭りなどの多様な文化があります。さらに、全国的に知名度の高い角館の桜の管理には、樹木医資格を持つ職員を中心に専門的な管理に取り組んでいました。全国の自治体の中でも樹木医資格を持つ職員が管理業務にあたることは少なく、先進的な取り組みといえます。
私はこの仙北市で、自分の専門的な知識を活かしつつ自然豊かな地方の活性化に貢献したいと思い、入所することを決めました。 |
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これまでのキャリア |
観光文化スポーツ部文化財課(2023年度入所・1年目) |