現場研修中の仲間の様子を見に、研修受入先の江戸川地域福祉事業所・江戸川ベースnappa(以下nappa)を訪問しました。
地域の多世代の居場所となっているnappa 。訪問日は夏休み中の子どもたちでとても賑やかで、各々がルールの下で自由に過ごしていました。
そんな慌ただしい中で、研修中の仲間が子どもたちと丁寧にかかわりながら頑張る様子を見ることができました(横断幕の前でパシャリ!)。
「貧困や助けを求めている人ほど見えない。見えないけれど少しでも感じ取ると、どれだけ多くの人が困っているかが分かる」
「現場の仲間に『お客さん扱いはおしまいね』と言われた。いやな感じは全くなく、すごく自然に声をかけてくれた。本当に『家』に迎え入れていただいたような、温かい感覚があった」
「安心していられる居場所が1つでもあることは、人間にとって本当に大きなことだ。ボランティアの方々とも出会い、みなさんにとっての居場所にもなっていることを実感した」
といった感想にもあるように、nappaを通じて、地域の課題・ニーズを知ることや、地域の居場所の必要性を肌で感じ、そこから学ぼうとする仲間の姿がありました。
私たちはこうした居場所を「みんなのおうち」と呼んでいます。身近な地域で支え合い、気軽に相談できる、そして様々な出会いと新しい活動が生まれる場としてのみんなのおうちを全国に広げていきたいと強く感じた1日でした!
*江戸川地域福祉事業所は、2020年に江戸川区より児相夜間電話相談事業とメンタルフレンド事業を受託しました。虐待・障がいやヤングケアラーなどの困難を抱える子どもたちとの出会いから、親も子も安心して話せる場所の必要性を感じ、江戸川区の一件家に地域の居場所「江戸川ベースnappa(みんなのおうち)」を開設しました。子ども食堂・カフェ・宿題ルーム・親の交流会・親子講座や、引きこもりの方へのお弁当宅配、フードパントリーなど、分野を限定しない様々な地域の支え合いの活動拠点として活用されています。 自治体・学校・保育園・自治会・町内会や市民ボランティアなど地域のあらゆる力を結集し、「地域で育てる、社会で支える」をスローガンとして、地域の力で皆の心の拠り所となる居場所づくりを進めています*