私たちワーカーズコープ・センター事業団は現在こそ32の多種多様な業種に取り組んでいますが、清掃事業の受託から始まりました。「捨てるごみの向こうにも人がいる」を合言葉に、「よい仕事」を追求し続け、今日まで成長し続けてきました。
そんな清掃事業の歴史や、病院清掃について、感染予防について、人と環境にやさしい「ナチュラルクリーニング」や「クリーンキラーエース」についてなど…奥深い清掃の世界を学んだあと、横浜市従会館にて清掃実技研修を行いました。ちなみに「クリーンキラーエース」はワーカーズコープ・センター事業団が独自に製造しているもので、次亜塩素酸ナトリウムpHを弱酸性に調製した安心・安全の除菌・消臭水です。
センター事業団が独自に開発した「ダスター」や「ワイパー」、扱いが難しい「ポリッシャー」などを使いながら、ワックスをかけるところまで行い、床をピカピカにしました。清掃しづらい病院をシミュレーションした実技も行いました。待合室の患者さんもかなりクセが強かったです…。
参加した研修生からは、
「柔軟剤やスポンジ等がマイクロプラスチックを算出する可能性があるということを知り、清潔を保つためにやっていることが実は地球環境に負荷をかけているかもしれないということはショックだった。」
「『清掃は覚えれば誰でもできる仕事だが、誰でもいいわけではない』という言葉が印象的だった。最低賃金で働かざるを得ない今の状況は、無関心・無理解が後押ししてしまっているのではないかと思い、清掃という仕事の意味を問い続け、敬意と感謝の念を忘れずにいようと思う。」
「コロナ禍でも命がけで清掃が行われていたと知った。万全の感染症対策によって感染せずに仕事を行い切った姿勢を見習いたい。」
といった感想がありました。
実技研修中に使用した機材を使って実際に建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の資格取得のための実技テストを受講する映像も見せていただいたり、経営という観点で大切なことを教えていただくなど、学びの多い1日となりました。