素心の利用者は、一番小っちゃい子が今3歳で、最も高齢な人が90歳になります。
200人を超す彼らの日々を支えるのが生活支援員です。
日中の活動を支援する事業として、
児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護、就労継続支援B型
暮らしを支える事業として
施設入所支援、グループホーム、居宅介護、移動支援とあり、すべての事業に生活支援員が勤務しています。(詳しくは素心会のホームページ https://sosinkai.jp/ を見てください)
生活支援員の仕事は、最も尊い業務と考えています。
食事をする、眠る、トイレに行く、服を着る、学習する、仕事をする、人と交わる、薬を飲む、病院に行く、行楽を楽しむ等人に欠かすことのできない事柄を日々支援する業務です。ここは絶対に止められない。どんな事情があっても確保しなければならない、また素心のどの他の仕事も、この利用者の日々を支える生活支援員なしには始まらないのです。
たとえば素心学院(入所施設)は、高齢化を迎え利用者の体の衰えが顕著です。胃ろう、経管栄養等医療的ケアの対応が求められており、素心では先駆けて取り組んでいます。
施設を家として50年もの間、人生を送ってきた人たちに我々はどうあるべきか。
「職員が行える医療的ケアはできるだけ対応しよう」「利用者が何かにこだわって悩んでいる原因を解明しよう」「脚力が衰えている人への理学療法の導入」「糖尿病だけど、アンパンが食べたいという希望を実現するには」「新幹線に乗りたい希望をかなえたい」等々。
日々を支えながら、利用者の希望を尊重し人生をどうコーディネートしていくか。
施設長をはじめ管理職となる人間はもちろん生活支援員経験者ですし、日常を守るためには今も現場に入ることがあります。相談支援員もそれから総務の職員も生活支援員から異動するようにしています。たとえば経理という仕事は、法人のお金の管理をするわけですが、法人のお金は利用者と職員に適した使われ方が重要になります。何が必要で何が合理的かは、現場を知らないことには判断できないことなのです。
すべてのことが現場で利用者にどんなサービスを提供するか、すべきかで成り立っていくのがこの仕事であり、そのことを日々直接実践する生活支援員の仕事は、まったくもっとも重要なのです。