経営資源というと、「ヒト・モノ・カネ・情報」が4大要素と言われています。
これまでたくさんの経営者とお話をさせていただいた中で、多くの方から「ヒト」が一番大事だと教えていただきました。
それは私も同じで、「ヒト」は資源ではなく「資産」として大切にこれまで経営をしてきました。
「ヒト」を大切にする。
口にするのはカンタンですが、「大切にする」ということがどういうことなのかが明確でないと、巧言で人を釣ることはできませんからいずれ人は離れていってしまいます。
先日、講師をお招きして、リーダーの皆さんと一緒に「リーダーの役割」について考える社内研修を行いました。
冒頭の社長の思いを語るパートでは、講師の方から「人を大切にするとは?」、「リーダーに求めるものは?」の2つについてインタビュー形式で根ほり葉ほり質問を受け、私にとっては思いを言語化するとても良い機会となりました。
「ヒト」を大切にする。
信じる(信じ抜く)こと、
家族と同じくらい愛情を持って接することを大切にしています。
いつも社員の皆さんからたくさんのものを貰っていますから、私はどこまでもしてあげる側でありたいと思っています。
自主性・自尊心を尊重すること。
私は主体性という表現をよく用います。
人はいくらやれと言われても、自分がやろうと思わない限りやりません。
仮にやったとしても、それはただ手足口を動かしているだけなので、何も身に付かず生み出した産物にも喜びや達成感を持つことはありません。
一方で、人は自分がやりたいと思ったことは、誰にやれと言われなくても自発的にやります。
その成果は自分が欲したものですし、加えて周りからの賞賛があるとさらに自己肯定感は高まり、とても嬉しいものです。
三つ目は、個性を受け入れる。
人はそれぞれ能力も異なりますし、考え方も様々、私の「常識」がみんなの「常識」とは限りません。
それぞれの個性をしっかりと理解して寛容することに努めています。
一段の跳び箱が跳べるようになったら次は二段に挑戦してほしい。
もし、二段に向かえないなら一段をより上手く跳べるように努力をしてほしい。
三段の人は四段を、そうやって一人一人の「今」と向き合いながら、そして、その能力は未来進行形でとらえるようにしています。
「ヒト」を大切にする。
人は全員に無限の可能性があります。
私は社員の皆さんが自分の成長を実感しているあの「いい顔」が見れた時が何よりもうれしいのです。
人を「育てる」なんておこがましい、
人は「育つ」ものですから。