これが私の仕事 |
劣化故障を防ぐため、鉄道車両用電気用品の代替え設計を行う 私は鉄道車両用の電気用品を電気設計する仕事をしています。その中でも、鉄道車両の床下に設置されている、モータ駆動関係のインバータ装置のメンテナンスが主な業務です。具体的には、株式会社東芝が過去に納入した車両用電気品のメンテナンスを行うのですが、15年~30年前に納品した部品なので当時の部品は残っておりません。そこで私が行うのは、装置自体の仕様は変えずに互換性のある部品で組みかえるという代替え設計。よりその車両が安全で、かつ長寿命化(予防保全)するようマイナーチェンジしていくのです。装置の中身をすべて更新する案件もある中、代替回路を設計し、試験を重ね、完成に向けてプロセスを踏んでいく。設計をやりたかった私にとっては、そうやって困難を一つひとつ乗り越えていく過程が何よりも楽しいですね。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
私が設計した制御装置が車両に組み込まれ、運転されたときの感動 2009年に担当した案件なのですが、界磁チョッパ制御装置の中身を最近の部品に置き換えるという仕事をしました。十数年も前に納入された装置なので、現在の部品に置き換えて電気回路をそっくりつくりなおしたのです。回路を考え、カスタマイズし、置き変える部品を決めて、実際にモノをつくっていく。そこから構造設計にバトンタッチし、試験のときには一緒になって確認し、トライ&エラー&リカバリーを重ねていく。その詳細設計・製造にかかった期間は、約10ヶ月間。私が設計した制御装置が鉄道車両に組み込まれ、現地で現車試験(試運転)がなされたときはさすがに感動しました。どこから聞きつけたのか、鉄道ファンの方々も集まっていて。車両が制御されて動いている姿をみると仕事の手ごたえを感じますね。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
一人で電気設計を担当し、一つひとつクリアしていく過程の醍醐味 モノが出来上がったときはもちろんうれしいのですが、一人で電気設計のすべてを担当できるというのはうれしいですね。理系的な考えだと思うのですが、一つひとつを自分の手でクリアしていくプロセス自体に私はやりがいを感じるのです。また、現地での現車試験まで一貫して携わっていけることも魅力的です。やはり自分が設計した装置が、大きなモノを動かしている姿を目の当たりにすると感動します。正直なところ、私の場合は鉄道事業に興味があって入社したのではなかったのですが、この道を極めていきたいと思っています。周りには親切なベテランも多く、勉強するには困りませんね。まだまだ1人前ではないので、まずは地道にスキルや経験を身につけていきたいです。 |
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これまでのキャリア |
2005年入社。入社以来、一貫して交通フィールド事業推進部にて、設計を担当。様々な鉄道事業者の電気用品のメンテナンスを手掛けている。 |