先日、会社の指定先のイムス太田中央総合病院で年1回の健康診断を受けてきましたが、
その病院の隣の幼稚園の庭の真ん中には、当社が施工した不思議な形の建物があります。
今日はその 「認定こども園 太田いずみ幼稚園SECOND」 をご紹介します!
元々の幼稚園も当社で施工したのですが、延長保育を受ける園児が増えて、ひとつの部屋に
40人がぎゅうぎゅうで、迎えの人が来るまで待っている……
そんな状況を変えたいということで、この建物が作られました。
小さいながらも施工の難しい建物で、「建築技術2022年5月号」にその構造や工事の詳細が
掲載されています。
建設に携わった倉持所長のコメント
■ 本建物はRC構造の建物で、2つのドームを壁とスロープでつないだような形です。
ドームは、三次元曲面が可能なトラスウォール工法を採用しています。
2つのドームを1工区・2工区とし、3工区で全体を在来型枠で結合させる計画と
しました。
■ 着工初期段階よりBIMモデルを立ち上げ、VRや3Dプリンターを利用して複雑な
収まりの検討を繰り返しました。
ドームという形から通常のXY軸からの寸法追い出しの出来ない状況で、高さに
よって躯体の曲面が変化することから、施工BIMを使用して形体をコントロール
することに苦心しました。
■ 本建物の最大の難関は、現場の躯体と製作物が上手く合うかどうかということ。
Rの躯体に取り付く製作物は必然的にR形状となり、ドームに取り付く製作物も
ドーム形状となるため、建物内に水平垂直に納めるには、お互いの精度の高さが
必要でした。
■ 現場竣工後、園児と保護者から「感動しました」という言葉をいただき、胸が熱く
なり、ものづくりの喜びと醍醐味を感じました。