今日は当社の施工実績の中から太田市民会館をご紹介します。
設計を担当したのは、彩の国さいたま芸術劇場や神奈川芸術劇場など有名建築を数多く手がけ、
様々な受賞経験をもつ香山壽夫建築研究所です。
アルミニウムやコンクリートといった素材で仕上げた抽象彫刻のような外観と、多彩な光が差し込む
内部空間との融合が 『光と知性にあふれた豊かな抽象』 と評価され、
第60回BCS賞を受賞しています。
外観はコンクリート打ち放し仕上で、高さ30mを超えるフライタワーと、濃灰色のアルミキャストの
大型パネルに縁取られた四角い低層部から構成されていて、建物内には大ホール、スタジオ、
会議室や練習室として使える多目的室、ラウンジなどがあります。
1500人収容の大ホールはメインフロアと2層のバルコニーフロアで構成され、客席後ろの壁面
3種類のレンガを使って波打つような形状となっていますが、これは低音域から高音域までの音を
拡散反射させる仕組みとなっています。
座席の位置が前後で交互になっているため、前の人の頭が邪魔にならずに鑑賞できると、評判の
良いホールです。
大ホール主舞台と同じ広さをもつスタジオは、小ホールとしても使えるように、壁前面に“小幅板”と
いう木調仕上げ材や吸音材を使用しています。
また上部2層のキャットウォークには吸音性のあるカーテンを設けて響きを調整できるなど、照明・
音響のアレンジが可能になっています。
この太田市民会館は竣工以来、本社エリアの安全衛生大会の会場にもなっています。
当社の新入社員教育などで訪れるスポットともなっています。