今日は当社の施工実績の中から 川場村庁舎 をご紹介します!
群馬県利根郡川場村は人口3400人に満たない小さな村ですが、全国道の駅ランキングで1位を
獲得した、川場田園プラザがある場所といったら、よくお分かりだと思います。
その川場田園プラザから車でわずか1分の所に今回建設されたのは、川場村の新たな中核施設となるKawaba BASE(川場村役場庁舎、かわば交流ホール、むらの学習館)です。
当社はその中でメインとなる川場村役場庁舎とエネルギーセンター、防災トイレならびに防災
備蓄倉庫の3棟と、施設全体の外構工事を行いました。
4月5日の読売新聞群馬版に『人と知識の未来を創る建築』をテーマに当社の全面広告を
掲載しましたが、その代表的な建物として取り上げたのか゜川場村庁舎です。
広告に掲載された、八代所長のインタビューを抜粋してご紹介します!
-木材だけでなく、鉄骨も使っていますが、工事は大変でしたか。
木造と鉄骨の異なる資材を使った建築を、ハイブリッド構造といいます。それぞれの長所を
活かし短所を補うことで、強度と耐震性が向上し、環境にも優しく、さらには自然の美しさを
もたらしてくれます。Kawaba Baseも、木のぬくもりがあふれていますよね。木造ハイブリッド
構造にはたくさんのメリットがあるのですが、工事は大変でした。異なる材質の部材をきちんと
接合することが非常に重要なのですが、それが難しい。今回は3D CADを担当した監督を始め、
若手からベテランまで、皆で取り組んだことが良い結果に繋がりました。
-ほかには、どういった工事に苦労しましたか。
庁舎の正面はガラス張りですが、サッシではなく、カーテンウォールという外壁です。
建物の柱や梁、屋根などができてから取り付けるため、外壁が軽くなり、地震や台風の外力
にも強い耐久性を誇ります。取り付け方にはいくつかの工法がありますが、今回は主要な
部材をクレーンで上から吊るし固定しました。施工の手間と時間は掛かりましたが、遠くから
見てもハッとするような、印象的な建築物となりました。自然採光を取り入れた庁舎の中は
とても明るくて、消費電力の削減にも役立っていると思います。
-Kawaba Baseの空調や電気などは再生エネルギーを利用しているのですよね。
川場村の木材チップを燃料とする木質バイオマスボイラーは、冷房時は冷水を供給、暖房
時は温水を直接利用することで年間を通じて空調熱源となっています。また、屋根などには
合計204枚の太陽光パネルが設置されており、日常的に施設で利用するほか、蓄電池を
備えていることで災害時の利用も可能となっています。
-災害時の水源確保を目的として、雨水も利用しているのですか。
雨水を、むらの学習館地下ピットに設けた貯水槽に集め、ろ過を行い、トイレの洗浄水として
各施設で利用しています。災害時にも利用できるように、停電時でも運転可能なポンプを
使用し、各施設へ送っています。
-八代さんのこれからの目標を教えてもらえますか。
関東建設工業で働いて、28年になります。特別な目標とかは立てたことはないのですが、
良いものを作りたいと思い続けてきました。それは、すごい建築物をつくるとかではなく、
例えば外構、外装、内装すべてが美しく収まっているような、きっちりとした建築物です。
お客様には同じような建物に見えるかもしれませんが、自分はこだわってきましたし、これ
からも完成形を目指してこだわって仕事をしていきたいと思います。