さて今回は、最近皆さんからよくある質問にお答えしたいと思います。
「もし御社に入社が決まったら(設計技術者になる為に)、卒業までに何かしておくべきことは、ありますか?」「学生時代にこれをしておいた方が良い、ということはありますか?」
入社までに事前準備を進めたい皆さんの気持ち、残り少ない学生生活を少しでも充実させて終わりたい気持ちは、十分に伝わりますが・・・
私は、「事前準備はともかく、残り少ない学生生活を、悔いのないよう精一杯楽しんで下さい!」とお答えしております。
◆◇◆入社前に、設計製図の知識を深めたり、資格取得の勉強をされたりすることも、勿論大切だと思います。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学(或いは高専・短大・専門学校・大学院)と進まれた皆さんは、この3月末で長い長い学生生活にピリオドを打ち、多くの方は就職をされ、多くの方はもう二度と学生生活を送ることはないかと思います。
ですから、就職してから、「学生時代の、あの自由な頃に戻りたい・・・」と後悔することのないように、精一杯今しか出来ないことを探して頂いて、大いに楽しんで頂きたいと思います。
◆◇◆就職すると、大半の企業は、長期休暇を取れる機会は少なく、それ以外に1週間を超える休暇を取るとなると、それなりの理由がない限り現実的には難しいかと思います。
お金は、これから就職して、一生懸命働けば、それなりの収入はあると思います。
技術(仕事)も、これから就職して、一生懸命努力すれば、努力しただけの成果は上がると思います。
但し、時間には限りがあります。
一旦就職すると、1ヶ月に渡るような長期で自由な時間(休暇)は、現実的に取ることは難しいので、自由に時間を使える今しか出来ないことを探して頂いて、「最後の学生生活に悔いのないよう」限られた時間を充実して過ごして頂きたいと思います。
◆◇◆就職して間もない社員によくある話。
週末が近づくと仕事中に、「休みに何をして遊ぼうか」とか、そんなことばかりを考えて、仕事に実が入らない。ミスが連発する。
一方では、日曜の夜になると、翌日からの仕事のことばかり考えて、「明日から仕事に行きたくないな~」と、そんなことばかりを考えて、ゆっくり休養出来ない。翌日からの仕事にも悪影響する。
やはり、仕事中は精一杯仕事のこと、休み中は精一杯休みのことを考えるべきだと思います。
状況は違うにしても、今の話も、「卒業までにしておくべきこと」も、貴重な時間の使い方としては、私は同じでないかと思います。
学生時代のことは学生の間に、仕事のことは就職してから、何れも悔いのないよう、精一杯考えて、実行して頂きたいと思います。