ミサワ環境技術株式会社

地下数メートル以深の地中は、季節に左右されず、常に15～16℃の温度を保っています。冬はこの熱を暖房として利用する。夏は冷房として利用する。それが「地中熱エネルギーシステム」です。最大のメリットは省エネ効果。例えばある施設では、このシステム導入により、一次エネルギー使用量が年間51％、CO2排出量が61％削減できました。また従来のエアコンのような冷房時の外気への排熱がないため、ヒートアイランド現象の抑制にもつながります。欧米では1980年代より広まっており、特にアメリカはすでに140万台以上が利用されています。日本でも、近年加速的に導入件数が増えています。

1991年に私たちは日本で初めて、地中熱によるエネルギーシステムの開発に成功。以来、このクリーンな技術を世に広めていくため、自社だけでなく業界そのものの発展を第一に事業を展開してきました。NPO法人地中熱利用促進協会をはじめ、様々な団体に加盟。そのノウハウを惜しみなく他社にも提供しています。2011年の震災以降、日本でも自然エネルギーへの注目度が高まり、ここ5年間マーケットは毎年20％ずつ拡大。昨年はついに業界全体で100億円の売上となりました。2020年には年間1000件導入、売上300億円となることが予想されています。大手家具販売店にも採用されるなど、私たちのお客様も着実に広がりつつあります。

「地中熱エネルギーシステム」の普及に加え、もうひとつ、私たちが目指しているものがあります。建築物のエネルギー利用状況を分析し、地中熱以外の技術も組み合わせながら、省エネ効果を最大化するコンサルティングの提供です。そのために、世界55ヶ国で使われている解析ソフトの代理店契約を締結。新事業として力を入れていきます。それ以外にも、現在様々な取り組みが進行中。その中には、入社数年の若手の意見から生まれたプロジェクトもあります。部署や役職、年齢に左右されず、遠慮なく話せる雰囲気をつくり、みんなで企業としての成長を目指していく。あなたもその一員として、のびのび働いていただければと思います。