これが私の仕事 |
書を持って、町へ出よう 出版社の営業は、対書店と対取次、対ネット書店の主に3つがあり、私は書店営業を行っています。電車路線のルート営業で、新刊や売れ筋作品を書店に案内します。棚メンテナンスやフェアの提案・受注も行います。書店営業で大切なのは、本を書店で一番目立つところに置いてもらい、読者へ届けること。そのために、書(作品知識)を持って、書店員に会いに行きます。注文冊数や書店での展開場所の交渉をするためには書店員との信頼関係の構築が不可避です。地道な作業かと思えますが、足で稼ぎに行く楽しさもあります。書店の立地によって客層や売れ行き作品が変わるなどの特性も出てきて面白いです。また、社内業務では刊行作品の売上等を調べて重版の部数を検討しています。新刊の原稿を読んで、編集部にタイトルや装幀についての意見を伝えています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
「全人類これを読んでくれ!」ができる 自分の大好きな海外作品だけを集めたオリジナルフェアをある書店で開催しました。普段の客層を分析し、20代から40代の女性がメインの客層であること、雑誌の売れが良いなどのデータを集めました。どうしたら書店で本を手に取って購入してもらえるかを考え、POP作りにも熱が入ります。フェアや仕掛けで成果が出れば、他の書店でも展開が可能になり、全国の書店に案内することができます。
営業部は数字を作る部署ですが、早川書房の営業部は書店への提案の仕方・内容を含めて営業スタイルが比較的自由なので、自分の推している作品を全面に売り込むことが出来ます。
自分の好きな作品を書店で展開してもらい、読者が増えることに喜びを感じます!
サイン本作成や新人賞授賞式の時に作家と話す機会もあります。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
今の自分を作った作品群 幼少期から毎週のように書店に通っており、海外文学の棚を見るのが大好きでした。当時は出版社など全く気にしていなかったのですが、中学・高校時代に読んだ本が軒並み早川書房の本だったことにある日気づきました。それに気づいたときに将来は絶対この会社で働きたいと思いました。今働いている現状は、人生の伏線回収をしているようです。
さらに、One and Onlyであれという社訓が生きているのでしょうか。働いている方に個性的な人やオタクの人、変わった趣味をもつ人が多いのもおすすめポイントです。私は面接で、本のことと同じくらいライフワークの洞窟探検について聞かれました。読書以外の趣味も、本作りや売り方、プロモーションなどに様々な視点を与えてくれるため重要だと思います。 |
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これまでのキャリア |
2023年4月入社。書店研修などを経て営業部に所属。大学時代は古代ギリシャ語を勉強したり、トルコで遺跡の発掘調査をしたりしていました。 |