ラルフローレン、ベネトンとアパレルを渡り歩き、ジュエリー関係の営業を経て、
なぜか進和学園に辿り着いた氏のインタビュー
相談事業所の説明をお願いしたので、少々長め。複数回のシリーズになります。
会うたび「そろそろどうですか?」などと、飲み会を企画しようとしてくるが、
「やぶさかではないのである」と答える私だった。
別業界で経験したものをきちんと職場に還元してくれる、頼りになる相談/支援員
1、施設の特色
サンシティは、障がいのある方の就労支援と知的障がい児者の相談支援の2つの事業を行なっており、私は就労支援を担当しています。
就労支援は国の事業である「障がい者就業・生活支援センター事業」を
進和学園が受託して行なっています。
(事業名が長いので俗称で「ナカポツセンター」と呼ばれています。)
当法人は入所や通所する利用者(ご本人)の支援が中心となりますが、
サンシティの就労支援は利用者と企業を繋ぐ橋渡しのような存在だと思っています。
全ての障がい者(身体、知的、精神、発達、難病等)の就労支援をしており、
また企業からの相談や支援依頼も受けています。
就労支援の基幹センター的な役割を求められており、様々な支援機関との連携や調整を取り持つのも大きな特徴です。
必要に応じて行政、ハローワーク、支援学校、医療機関、相談支援事業所、就労系福祉サービス事業所、地域の関係機関等と綿密に関係を築きながら支援を進めていきます。
事業名に記されているように就労面だけでなく、生活面の支援や助言も行なっていますので
職務内容は多岐に渡りますが、その分やり甲斐を非常に感じられる仕事でもあります。
特別な資格はなくてもこの仕事には就けますが、
利用者の人生の一役を担いますので社会経験は必要になってくると思います。
また、最近は障がいに関する診断も進み、ベテラン職員でも初めて聞く障がい名の相談を受け持つ事があります。
しかし、何事にもチャレンジ精神旺盛な方ならば、年齢を問わずにこの仕事をお勧めします。
若手職員にとっては試行錯誤を繰り返しながら利用者を支援しつつ、同時に自身も大きく成長が出来る仕事になると思います。
かく言う私も一般企業で長く働いていたので、障がいのある方と関わる機会は殆どありませんでした。
人生の折り返しを迎えるに当たり、何か世の役に立つことが肌で感じられるような仕事を生業にしたいと思い、障がい者支援の道に進みました。
数多くの障がい者が社会に出て働く事を希望して、サンシティに相談に来られます。
私が特に心掛けているのは利用者が就職する事がゴールではなく、
長く安定して働き幸せな生活を送れるような手助けをする事です。
幸せな生活とは自らがやりたい事を見つけ出し、自ら選択が出来るようになる事だと思います。
初回面談から関係を築きはじめ様々な就職活動を手伝い、利用者は一般就労していきます。
就労後も職場に定着出来るように支援をしていきますので、伴走型の支援と言えます。
利用者によっては長く支援をしているので悲喜こもごも多くの出来事がありますが、
それもこの仕事の楽しさであると思っています。