1人では持ち上げられない大変大きなリクガメを飼う人物。
そんなリクガメを1人で持ち上げようとして正月から腰を痛める人物。
彼から「エロンガータリクガメ」や「ヒョウモンリクガメ」「ケヅメリクガメ」などの種類を教わった。
最近ではカメレオンを飼育している。
カメレオンが心地よく過ごせるよう、自宅の2Fバルコニーにうっそうとした密林を作り、
わざわざ1F庭から2Fまでホースを引き、タイマーで雨が定期的に振るしかけまである。
そう。雨林である。
はたしてそのカメレオンはホースをつたい、どこかへ旅にでてしまったのである。
なるほど悲しい話だ。
もとい、正しくは彼はカメレオンを飼育して「いた」。ということになる。
そして来る日も来る日もその悲しみを雪平鍋で丁寧に機械へ流していくのだった。
Q1 施設の特色
利用者ご本人と職員で力を合わせて仕事をする施設です。
また利用者ご本人が一般就労を目指す施設でもあります。
知的障害がある方が多いです。
最近は障害の種類や重さにかかわらず、社会で生きるにあたり
「まわりに合わせて生きられない」「なぜ社会と打ち解けられないのかわからない」方も増えていると感じています。
私の仕事は、そういう方たちが楽しく、皆で、結果を出すために働けるよう、
自分がその時にどんな「自分」でいればいいかを考えて実践する事だと考えています。
Q2 苦労したことや失敗したことは?
他の作業中に指示を求めてきたご本人に対して「ちょっと待って」と声を掛けたら、
その人が怒って帰ってしまった事です、慌てて追いかけて行って謝罪しました。
自分が発した不意の一言が、相手を傷つけてしまった事が自分でもショックでした。
それからはどんな忙しい時でも、相手の気持ちを考えて指示を伝えるようにしています。
Q3 やりがいを感じることは?
その人には少し難しいと思われる作業を一緒に工夫して、習得してもらえた時です。
その人の力を引き出せた感じがして深い感動を感じます。
Q4 これからの目標は?
私はずっと食品加工で仕事をしてきたので、自分にしか作れない製品が増えてきていました。
それを利用者の皆さんに少しずつ教えて、自分にしかできなかった製品を職員の手を借りなくても利用者の皆さんだけで作れるようになってもらう事です。
Q5 この仕事をしていて今までで一番うれしかったことはなんですか?
私が作業内容を伝えなくても、利用者さんたちが協力し合いながら自分で考えて製造工程を勧めてくれていた時です、自分の思いがみんなにも伝わっていたのが嬉しかったです。