こんにちは。マックスバリュ関東の松坂です。
本日は第5回目の「買物型体験スーパーマーケット」への挑戦秘話です。
買物体験型に至る歴史的背景の最終回です。
非常にザックリとした日本の小売業界とイオンの流れも含めてご紹介しております。どうぞお楽しみください。
マックスバリュ関東はイオンから独立しましたら、しばらくの間本社はイオンタワーにありました。京葉線の海浜幕張駅から徒歩10分程度でしょうか。当時の店舗数は18店舗で売上高も330億円程度の規模で、正社員全員がイオンリテール株式会社からの出向者でした。少しずつ店舗数を増やしている最中、会社の成長を、胸に従業員は一体となって様々な取り組みをしていきました。しかし今までと大きく相違があるのは、、会社運営の難しさでした。大企業の一つの事業部として存在していたマックスバリュ関東は、店舗運営面でも本社機能面でも、イオン本体に非常に大きな力を借りていたことに気が付きました。独立してからは全て自分たちで行わなければなりません。店舗運営は当然のこと、人事管理、公的機関への対応、財務・経理管理など本体にいた時とは全く違いました。それはわれわれ正社員も、引き続き勤務いただいたパート社員さんも一緒だったと思います。
その後、グループ内企業から店舗を譲り受け、2014年には最大で50店舗まで店舗数は拡大し、売上高も490億円程度まで上昇しましたが、“儲け”の数字はギリギリ黒字の状況で、赤字転落寸前という状況でした。ここから社内での大きな改革を各部署で行います。店舗作業の見直しや商品のバイイングの仕方、従業員の配置管理や清掃業者等の業務委託契約の見直しなど様々な取り組みを行い、2019年においては売上高438億円、“儲け”も年々と改善した結果の約4億円に達し、会社存続の危機を乗り越え、更なる成長への大きなステップに向かうこととなりました。
その間、イオンリテールやダイエー等から出向さえてきた皆さまが元会社に戻られたり、当社へ転籍されたり、そして当社独自で新卒採用を開始したりと従業員の若返りも始まりました。さて次号はついに買物体験型スーパーマーケット誕生のお話になります。どうぞご期待ください。