家庭で使われる「ミシン」だけではなく、生産現場で使われる「産業機器」も手掛ける機械メーカーです。1921年創業、2021年に100周年を迎えました。研究開発、製造、販売、アフターサービスまで自社グループで行う「製販一体」を特徴としています。事業エリアは世界100ヵ国以上、家庭用ミシンの世界シェアはトップクラスを誇ります。また、産業機器は自動車部品の加工やスマートフォンの組立等に広く使われています。
ジャノメの歴史は、1921年にパイン裁縫機械製作所として創業したことから始まります。日本のミシンメーカーのパイオニアとして、先端技術を取り入れたミシンの開発に取り組んできました。刺しゅうミシンや一般ミシン、ロックミシン、専用機といったジャンルがあり、液晶のタッチパネルを備えた機種なども展開。国内外のデザイン賞を受賞するなど、ジャノメのミシンはデザイン面でも評価されています。海外市場にも力を入れ、アメリカをはじめ、イギリス、オランダ、オーストラリア、ブラジルなどに販売子会社を設けているほか、販売代理店を通じて世界100ヵ国以上でジャノメのミシンを販売しています。
ジャノメが2つ目の事業の柱としているのは、産業用ロボットなどの産業機器です。人の代わりに作業等を行う産業機器は、もともとミシンの「高精度位置制御技術」を応用して作られた製品。1984年にサーボプレスの販売をスタートし、卓上ロボットやスカラロボット、直交ロボットなどの産業用ロボットも手掛けています。プログラミング不要で、コントローラーだけで使用でき、技術知識がない人でも簡単に操作ができます。スマートフォンの組み立てや自動車部品の加工など、あらゆる製品の生産現場に導入されており、業界からも高い評価をいただいています。
ジャノメは穏やかでアットホームな雰囲気が漂い、コミュニケーションが盛んなことが特長です。たとえば開発は「黙々と各自が担当する作業を進める」というイメージがあるかもしれませんが、周囲とコミュニケーションをとりながら進めるなど、わからないことがあるときにも聞きやすい環境です。また、若手のアイデアも積極的に取り入れ、早い段階から重要な仕事を任せる社風もあります。そんなジャノメでは、多くの社員が会社全体としてより良い仕事をしていきたいという想いを持って活躍しています。同じ敷地内にすべての部署が集まっているため、直接顔を合わせての打ち合わせや意見交換がすぐにできる環境があるのもジャノメの強みの一つです。
事業内容 | ■ミシン(家庭用ミシン、ロックミシン)および関連商品の製造・販売
■産業機器(サーボプレス、卓上ロボット、スカラロボット、直交ロボット他)の製造・販売 ■洋裁関連商品・学校教育教材等の販売 ■不動産賃貸等 |
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設立 | 1950(昭和25)年6月
創業:1921(大正10)年10月 |
資本金 | 113億7,300万円 |
従業員数 | 397名(男性248、女性149)(2023年3月31日現在)
※本社正社員 |
売上高 | 単体:246億円(2023年3月期実績)
連結:385億円(2023年3月期実績) |
代表者 | 代表取締役社長 齋藤 真 |
事業所 | 【本社・生産拠点】
東京都八王子市狭間町1463 ※本社敷地内に東京工場があります。 |
関連会社 | 国内子会社 4社
海外子会社 20社 |
沿革 | 1921(大正10)年:東京・滝野川で「パイン裁縫機械製作所」を創設、日本で先駆けとなるミシンを製作
1935(昭和10)年:社名を「帝国ミシン株式会社」に変更 1949(昭和24)年:社名を「蛇の目ミシン株式会社」に変更 1954(昭和29)年:社名を「蛇の目ミシン工業株式会社」に変更 1963(昭和38)年:東京・大阪証券取引所市場第一部へ上場 1964(昭和39)年:東京都八王子市に「蛇の目ミシン技術研究所(現:研究開発本部)」が竣工 1984(昭和59)年:【産業機器】エレクトロプレス(サーボプレス)発売 1993(平成5)年:【産業機器】卓上ロボット発売 高尾新工場(現:東京工場)が竣工 1998(平成10)年:【産業機器】スカラロボット発売 2009(平成21)年:本社を東京都中央区京橋から八王子市へ移転 2018(平成30)年:卓上ロボット・サーボプレスの年間販売台数が過去最高を記録 スマホとつながる刺しゅう専用ミシン「IJ521」発売 2019(令和元)年:ミシン生産累計7,000万台達成 2021(令和3)年:社名を「株式会社ジャノメ」に変更 |
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