私たちNSKワーナーはオートマチックトランスミッション(A/T)部品主体のクラッチ専門メーカーです。
新たな局面を迎えている自動車業界で、市場ニーズに敏感な自動車メーカー、ATメーカーの要望に応え、機能部品としてよりよい製品をお届けしようと励んでいます。日常の自動車運転では目にすることのない製品ですが、刻々と変わる走行状態をしっかりと支える重要部品。そのことに誇りと責任を持った事業を展開しています。
「摩擦」という目に見えない不思議な力を、NSKワーナーは徹底的に分析・研究してきました。そこで培われた高い技術力により、ワンウェイクラッチ・摩擦材関連製品など自動変速機の心臓部とも言える部品を、国内・海外の自動車メーカーに供給しています。また、自動車産業を取り巻く急速な環境の変化に対応すべく、1992年にボーグワーナー社と共同研究の契約を締結し、グローバルに競争できる新製品技術・新生産技術・新加工技術を共同で開発して自社のものとして取り込み、日米欧亜の4極での製品供給を行っています。更なる変革で明るく元気で夢ある企業へとSHINKAします。
ワンウェイクラッチ(写真)は、回転の一方向にのみトルクを伝える特殊な部品。主に自動車の変速機で使用されています。その用途は自動車以外にも幅広く利用され、役割や機能は極めて重要な部分を担っています。NSKワーナーでは、1966年にワンウェイクラッチの生産を開始し、以後、精度・品質・信頼性を絶えず追求しています。特に自動車用自動変速機に組み込まれるワンウェイクラッチは、その技術力の高さが物語っているように、国内外を問わず自動車メーカー各社に納められています。
当社は自動車メーカーの子会社ではなく独立系のメーカーです。お客様の立場に立って満足していただける製品を開発するため、多くのお客様と密接な関係を築いています。より高い技術を目指して社員全員が知恵を絞り、切磋琢磨しています。我々の製品が搭載されるATはグローバルに大きな可能性をもっています。その可能性を追い求め、一人ひとりが個々の役割・担当ごとに具体化された課題につき、上司と相互確認のもとで目標を決め推進しています。個人の自由な発想と前に進もうとする行動力、それらに助け合ったり切磋琢磨する風土がマッチして+αの成果を達成し続けています。
事業内容 | 自動変速機部品の開発・研究・製造 |
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主要製品 | ■ワンウェイクラッチ(One-Way-Clutches)
一方向のみに回転力を伝達する部品 自動車のオートマチックトランスミッション(A/T)をはじめ、 車以外にも様々なところで使用されています。 ■摩擦材関連製品(Friction Products) 鋼材のプレートに摩擦材と呼ばれる特殊な紙を接着した製品。 自動車のオートマチックトランスミッション(A/T)のクラッチ、 ブレーキなどに使用されています。 ■クラッチアッセンブリー(Clutch Assembly) 摩擦特性を最大限に生かした設計を取り込んだユニット製品 |
設立 | 1964年8月 |
資本金 | 5億5千万円 |
株主構成 | 日本精工株式会社:50%
ボルグワーナー社:50% |
代表者 | 取締役社長 新井 稔 |
従業員数 | 908人
(男性:816人 女性:92人 2023年3月31日時点) |
売上高 | 471億円 (2023年 3月期) |
主要納品先(敬称略) | 株式会社アイシン
アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 本田技研工業株式会社 トヨタ自動車株式会社 ジャトコ株式会社 株式会社エクセディ 株式会社ユタカ技研 ダイハツ工業株式会社 いすゞ自動車株式会社 ヤマハ発動機株式会社 株式会社小松製作所 ヴァレオユニシアトランスミッション株式会社 川崎重工業株式会社 株式会社神埼高級工機製作所 株式会社クボタ 株式会社コマツ スズキ株式会社 日野自動車株式会社 株式会社SUBARU マツダ株式会社 三菱自動車工業株式会社 ユニプレス株式会社 |
事業所 | 本 社 : 静岡県袋井市
テクニカルセンター : 静岡県袋井市 事 業 所 : 福井県越前市 |
沿革 | 1964年 エヌエスケー・ワーナー株式会社設立
1970年 神奈川県藤沢市に工場建設 1987年 シートベルト事業を日本精工に移管 1989年 袋井工場第1棟(A1棟)建設 1992年 袋井工場第2棟(A2棟)増設 藤沢工場から全面移転完了 ボーグワーナー社と共同研究開発契約締結 1993年 ダイナモ実験棟(A3棟)増設 1996年 ISO9001 認証取得 1997年 NSK-Warner U.S.A., Inc.設立 1999年 QS9000 認証取得 2001年 ISO14001 認証取得 2002年 NSKワーナー株式会社に商号変更 第21回緑化優良賞(日本緑化センター会長賞)受賞 2003年 NSKワーナー武生事業所設立 2004年 ISO/TS16949 認証取得 2005年 NSK-Warner (Shanghai) Co., Ltd. 設立 2006年 千歳産業株式会社 子会社化 2007年 PT.NSK-Warner Indonesia設立 2010年 緑化優良工場 関東経済産業局長賞受賞 2012年 NSK-Warner (Shanghai) Co., Ltd. 第2棟増設 2014年 創立50周年 2015年 緑化優良工場 経済産業大臣賞受賞 2016年 NSK-Warner Mexico, S.A. de C.V. 設立 2018年 NSKワーナー技術本部鷲巣テクニカルセンター開設 NSK-Warner U.S.A., Inc.解散 2019年 NSK-Warner(Shanghai) Co.,Ltd. 第3棟を増設 2022年 NSK-Warner(Shanghai) Co.,Ltd. テクニカルセンター開設 |
子会社 | NSK-Warner (Shanghai) Co., Ltd.
PT.NSK-Warner Indonesia NSK-Warner MEXICO, S.A. de C.V. 千歳産業株式会社 |
建物 | 47,462平方メートル(延面積)
東京ドーム(46,500平方メートル)とほぼ同じ大きさです。 |
経営姿勢 | NSKワーナーは、製品を通じて、顧客、従業員、取引先そして地域社会に貢献するとともに地球環境保全を目指し、信頼されるにふさわしい次代に繋げるグローバルな企業体質の発展向上に向けて活動します。 |
品質至上のモノづくり | 「品質至上」を基本として、お客様第一の考え方に立ち、「品質」の意味を「仕事の質」、「人の質」さらには「経営の質」と広く捉え、常に品質の安定と向上に努めます。 |
提案型企業 | お客様の喜びと信頼を求め、常に時代を先取りする製品機能の開発とそれに要する支援技術の強化を図りながら、お客様に積極的な提案を行います。 |
研究開発 | 自動車メーカーは、今や国内だけでなく世界各国で生産や開発が行われており、それに伴いサプライヤーのグローバル化も年々拡大する傾向にあります。
NSKワーナーでは、親会社であるボーグワーナー社や海外の材料メーカーとの研究・開発に早くから取り組んでおり、グローバルな製品開発や基盤技術力の向上に多数の成果を上げてきました。 また国内では、 大学や公共機関などとの共同研究も活発に行われ、アカデミックな理論解析から、実用性のある他社を凌駕する応用技術の構築と、日々進化するモータリゼーションの要求に応える研究・開発を行っています。 ■摩擦を科学する エンジンなどの回転を伝達したり遮断するクラッチは、摩擦をコントロールすることでその役目を果たします。しかし、AT(自動変速機)に使われるATF(自動変速機油)やクラッチ自身の素材など、物性・界面化学的性質を熟知していなくては確実なクラッチアクション、すなわち摩擦を制御出来ません。NSKワーナーでは、早くからトライボロジー技術に取り組み、ATのロス低減やスムースな変速を探求し、自動車の低燃費化や軽量化に貢献してきました。 ■Joint R&Dでの共同開発研究 Joint R&Dとは、ボーグワーナー社とNSKワーナーが取り組むワールドワイドな技術開発です。世界中の自動車メーカー各社の開発動向やニーズだけでなく、その方向性を変革しうる技術やソリューションの共有により、革新的なグローバル戦略を展開しています。 ■解析・評価技術 NSKワーナーが製造しているワンウェイクラッチやフリクションプレート(湿式摩擦材)などのクラッチ製品(摩擦材製品)を設計・開発する際は、FEM(Finite Element Method)による構造解析やCFD(Computational Fluid Dynamics)による油流解析を導入して、製品開発のスピードアップを図っています。また、試作、開発した製品をNSKワーナー独自に設計した試験機を用いて評価することで、高機能性、高信頼性を確認しています。 ■材料技術 湿式摩擦材は、繊維、充填剤、摩擦調整剤を基本組成としたペーパーを基材とし、樹脂で硬化させることで、高温、高圧、高摺動下で使用できるようになります。NSKワーナーでは、車両、エンジン、トランスミッション、オイルの進化により、一段と厳しくなったお客様のニーズに対応するため、湿式摩擦材の改良、開発を行っています。 ■生産技術開発 グローバル化による国際的な競争が激化する中で、製品へのニーズの多様化、開発期間の短縮、環境・省エネ対策の強化、低コスト化など課題を解決する必要が求められます。NSKワーナーでは、高い品質とコスト競争力のある製品を作り出すため、塑性加工シミュレーションを導入し、最適な加工方法や開発費のコスト削減を実現しています。 |
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