前回に引き続き、開発エピソードのご紹介です。
『米』を洋菓子に応用する機械の開発に取り組む西村機械。
※経緯については先週掲載の「開発秘話その1」をご覧ください。
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「やってみます!」とは言ったものの、未知なる分野の挑戦。
開発には多くの課題が待ち受けていました。
まずはじめに直面したのは機械のサイズ。
そもそも製粉機は従来、食品工場で使用されていたもの。
小売店や個人が扱うにはあまりにもサイズが大きく、機械を小型化する必要がありました。
”同じ性能を持ったまま小型化することは本当に可能なのか”
開発陣は頭を悩まされることとなるのです。
また、皆さんが口にするものを作る機械のため、衛生面での課題も。
小型化するにあたって、使用後に雑菌が繁殖しないよう、手入れのしやすい構造で設計しなければならない…そうするとコスト面で採算は合うのか…通常業務をしながら開発の時間をメンバーは確保できるのか…
など、向き合わなければならない課題は山積みでした。
「う~ん…。一体どうすればいいんだ…。」
頭を悩ませる西村機械。
開発も暗礁に乗り上げたかと思われたその時、
「うち(和菓子メーカー)でお米の成分を研究してください!」
「開発の実験をする際は、うちがいつでも協力します!」
といったお客様からサポートの声が上がったり、
また大阪にある近隣の大学の研究室から
「旨味とでんぷんの関係を研究しているので、ぜひお手伝いさせてください!」
「機械の構造はこうする方がコンパクトで納まりがいいのでは!?」
などなど開発に協力してくれたのは取引先の会社や知り合いの大学教授たちでした。
こうして多方面の方々からの協力やアドバイスのおかげで、ついにオンリーワンの製粉機を完成させた西村機械。
小型化に成功したことで、食品工場だけでなく町のケーキ屋さん・お菓子屋さん、道の駅など多くの場所で使用されるようになったのです!
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今週はここまで!
西村機械のオンリーワンの技術力については過去掲載の記事をご覧くださいね!
さて、次週は開発秘話その3『これからの西村機械』について!
お楽しみに~
以上、コメコくんでした☆