今回は、面接編として「自己PRの注意点」を述べたいと思います。まず、採用試験は、皆さんにとって自分を売り込むプレゼンテーションです。このプレゼンは、複数のステージで構成されます。一般的には、エントリーシートで開幕し、履歴書・筆記試験・論文などの各ステージを経て、面接ステージで閉幕します。
そして、このプレゼンの、最重要ポイントの一つが「自己PR」です。
そのため、多くの方は、自己分析などで具体的なエピソードも含めた練りに練った自己PRを、すべてのステージで披露します。
さて、ここで注意点です。
採用の各ステージで同じ自己PR(表現・エピソード)を使い回していませんか?
あなたが面接官だとして、事前に読んだエントリーシートと履歴書に同じエピソードが書いてあったらどう思うでしょうか?そして、面接の場で、その学生が同じ事を同じ表現で話したら、どう感じるでしょう?実は、このようなケースは割と多いのです。
その一方で、採用試験の各ステージで違う観点や異なる具体例を用いて自己PRする人もいます。皆さんにとって、どちらが印象的でしょうか?
一般的には、同じ内容で繰り返し自己PRされるより、さまざまな言い方や例で自己PRをした方が、印象が深まりますよね。 芸人の勝ち抜きトーナメントでは、同じネタは使いません。それと同じです。
「でも、いくつもの自己PRポイントやエピソードなんて大変、もう無理だよ」という人もいるでしょう。でも、素晴らしい美点・エピソードを皆が持っている訳ではありません。
たしかに、部活で部長だったり、留学していたり、海外で危機一髪になったりした方が話が広がるでしょう。しかし、そこまで突き詰めなくとも、面接官が聞きたいのは、その人の行動パターンと価値観が想像できるような、ちょっといい話で十分なのです。県大会で準優勝しなくとも、電車でご老人に席を譲ったり落ちているゴミをひろったりするだけでもいいのです。堅い表情で同じ切り札を出されるより、リラックスした表情でいろいろな面を見せてくれた方が、効果的な場合が多いです。
つまり、今回のアドバイスは、少し肩の力を抜いて、自己PRに広がりを持たせたら良いのではないでしょうか?ということです。
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