こんにちは。マルマテクニカ、採用担当です。
■「志望動機」の模範解答は
「なぜ、この業界を選んだのか?」「その中で、なぜこの会社を選んだのか?」という質問に対し、徹底した自己分析を踏まえ、自信と熱意を持って、「いろいろ良く判っています。その中で御社を、このような理由で志望しました」と答える
・・これが、一般的な模範回答だと思います。
■でも、うまく断言できる人は少数派
数多くの業界のなかで、研究できる業界の数は限られます。志望業界を自信をもって絞り込むのは大変です。
そもそも、「業界」より「職種」(自分が具体的にやりたいこと)の方がイメージがしやすいはずです。その場合、業界はあまり関係ありませんね。
さらに、熱意を持って「御社が一番です!」と言い切れるような会社情報を、外部から集めるのは至難の業ですよね。
つまり、皆さんの年齢で、自分の可能性を特定して考え、うまく回答できる人は、むしろ少数派の印象です。
まだ志望動機を明確に絞り込めない方!皆さんは少数派ではないのです。
■試験官の立場から見ると
こんなカテゴリに分けられるわけです。
1. 「よく判っています。その上で、強く志望しています」は理想ですが、説得力のある人は 少数派。無理がある人が多いと感じます。
2. 「よく判っていて、なんとなく志望しています」 困りますね。
3. 「よく判らないけど、強く志望しています」 矛盾して怪しげです。
4. 「よく判らないけど、なんとなく志望しています」 困るのですが、本当はそのような人が多数派のようです。
1. の立ち位置の人が話をしていくうちに2.か3. に移り、結局は、4.であった、というパターンは良くあります。
■では、どうしましょう。
もちろん、正解はありません。
思い込みや芝居ととられるリスクを承知で熱意を語るのも、熱意やこだわりがないと思われるリスクを承知で正直に客観的に話すのも、ともにアリだと思います。
一般的には前者が良いです。ただ、前述のように、自信をもってまとめきれる方は少数派だと感じます。たとえ演じてみても、浅い熱意はばれますし、結果、立ち位置が変化するなら、しないほうがマシです。
一般に推奨されない後者をアリにするにはどうするか・・
不完全でも志望動機について考えたうえ、正直な、そして「志望動機」について加点されなくても他の要素(性格とか考え方)で大きく加点させる回答をすることです。
採用試験は、知識、筆跡、論旨展開、対面しての雰囲気、話術、表情など、さまざまな要素を手がかりに、その人の能力と個性を知る総合競技だからです。工夫すれば他の項目で、十分にカバーできます。
志望動機は、事前にぶれない(正直な)立ち位置を決め、そのリスクをどうカバーするか自覚しておくことが大切です。