(写真は、東京ビックサイトで開催されている環境展の展示風景です。当社も毎回出展しています。)
今回のテーマ、「少人数の会社の魅力」・・、正確には「少人数の会社が持ちやすい魅力」でしょう。大人数の会社でも、同じ魅力を持つため工夫をしていますから。
注意点としては、魅力(美点)には、多くの場合、裏返しの欠点(短所)がありがちです。光あるところには影があるのです。では、それを踏まえて、典型的な 「少人数の会社の魅力」を○で、その裏返しの欠点を×で、列挙してみましょう。
○意思疎通がしやすい。上下左右の、コミュニケーションが簡単にとれる。
×柔軟なコミュニケーションは、組織ルールを逸脱して混乱を招く恐れがある。
○家族的で皆が顔なじみ
×閉鎖環境で、人間関係に行き詰まったら大変だ。
○決定のスピードが速い
×十分な検討をしない、いわゆる個人の「カン(勘)ピューター」頼みのリスクがある。
○幅広い業務が覚えられる。
×欠員の穴埋めが大変で、組織の安定さに欠ける。
・・ね、対になるでしょう?
典型的な「大人数の会社の魅力&欠点」は、これの逆を考えればよいわけです。
もちろん、これはステレオタイプ的な、一般論であり、異なる場合も多いです。なぜなら、どの規模の会社も、人数から生じる ○を伸ばし、×をなくす ような努力をしているからです。さらに、これに業界の特性や地域性が加わるので、単純に人数から、その魅力を断定するのは危険です。
ただし、これを意識して会社説明会や面接に臨むことで、お目当ての会社の社風、自己認識、課題意識・改善努力などが、より明確に浮かび上がってくるはずです。この「人数からの組織評価」は一例ですが、このように、会社を判断する物差しを複数もつと、比較判断しやすいのではないでしょうか。(人数の他に、業種・地域など)
ズバリ直球の質問をするのが難しい場合には、関連する質問をして、類推することもできるはずです。たとえば社員が会社の長所を語ったときに、その裏の危険性の存在を質問するのもありでしょう。明快な答えがなくとも、雰囲気はかくせないものです。少なくとも説明役の社員の課題意識は判るでしょう。
(※ただ、このような、企業の考え方を問う質問、回答者に真剣さを求める質問のときは、質問者側も真剣にお願いします。真剣に答えたのに、とりあえず聞いてみただけです、的な対応をされると悲しいものです。)
当社は、正社員と派遣パートを含め270人弱の人数です。それが4箇所の工場に分散しています。ですから、大人数の長所と少人数の長所を、共に兼ね備えられるような、立ち位置なのです。そして、そのように努力しています。
もっと聞きたいことがある!という方は、ぜひ 会社説明(見学)会 に参加して、質問してみて下さい。