みなさんこんにちは!
パーカー加工(株)岩倉です。
特集【あなたの経験を聞く理由】とのことです。
当たり前かもしれませんが、
企業によって経験を聞く理由はきっと様々ですよね。
会社の雰囲気に合う人か、魅力的なスキルを持っているか・・・etc.
十人十色ですが、
私はやっぱり、その人の雰囲気や価値観をすばやく理解できるから、
学生時代の経験を聞くのだと思います。
学生さんのアピールボードを拝見すると、
添削を受けたであろう文章でも、
その人の人柄や、価値観が伝わってきます。
例えば・・・
「居酒屋でアルバイトをしています。安心・安全な場をお客様に提供できるよう、細かな工夫を心がけました」
この文章からは、その人が「安心・安全」に価値を置いていることが分かりますよね。
それに、細かいところに気付ける能力や、視野の広さも伺えます。
「お客様のために自発的に行動できるってことは、きっと優しい人なんだろうなぁ。
でも、どうして安心安全を大切にしているんだろう?
お客様との交流や、お店の回転率ではなく
「安心・安全」を一番大切にしたのはどうしてなんだろう?
なにかきっかけとなる出来事があったんだろうか・・・?」
このように、何かしらその人の価値観や人柄が推察できる言葉が入っていると、
例え短い内容でも「もっと深く知りたい、詳しく聞きたい」という気持ちが
どんどん沸いてきます。
反対に、事実しか書かれていないアピールボードは結構困ってしまいます。
大会で入賞した、資格をいくつ保有している・・・。
もちろん、素晴らしい成績ですし、その実績を得るために
並々ならぬ努力をしたのだとは分かっているのですが、
あんまりにも事実だけだと、
どこから掘り下げていけばいいのか・・・と悩んでしまいます。
それは、その人の価値観や人柄の手がかりとなる言葉が
ないからなのかなぁと思います。
「経験」と言われると
どうしても事実や実績を前面に出してしまいますが、同じくらい
「どうしてそれをしようと思ったのか」という気持ちの部分も
大切になってくるんじゃないかなぁと思います。
一言
「〇〇を目的に資格をとりました」
「〇〇に興味があり今の研究テーマにしました」
という文章を入れるだけで、
「どうしてその目的にしたの? どうしてその分野に興味を持ったの?
面白いと感じることは? 手ごたえを感じたことは?」
と、どんどん深い質問を引っ張り出すことができます。
その結果、自分をよりよく知ってもらうことができ、
自分に合った会社と自然に縁ができるんじゃないかなぁと・・・。
ミスマッチの無い就活に繋がるからこそ、
ガクチカは必須になっているのかもしれませんね。
面接は雑談したもん勝ち、なんて意見を時折耳にします。
面接官の興味の惹くコンテンツを用意して、
「なにそれ!?」と食いつけばこっちのもん。
でも、そんな特殊なコンテンツを持っている人は限られていますよね。
でも、自分が平凡だと思っているエピソードでも、
どうしてそれをやろうと思ったのか、何のためにそれをしたのかを前面に出せば
「面白い考え方だね!」と興味を持ってもらうこともできるかもしれません。
あくまで私個人の意見ですが、
「ふ~んこんな考えもあるんだ」と感じていただければ嬉しいです。