医薬品を少しでも早く患者様にお届けできるよう、先端医療事業、SMO事業、CRO事業、メディカルサポート事業の4つの事業に取り組んでいます。治験実施医療機関を支援するSMO事業は、全国の病院、クリニックと提携し、大学病院や中核病院との連携強化により高度な専門領域を積極開拓。 その他、新薬中心の臨床開発、再生医療・遺伝子治療の先端医療分野のノウハウ、CRA機能など、医療の更なる発展に貢献しています。
病気と闘う患者様のもとに新薬を少しでも早く届けたい。その強い思いとともに、アイロムグループは日本におけるSMOのパイオニアとして1997 年に創業しました。以来一貫して、新しい医薬品・医療技術の開発に貢献しています。より良い医療環境と患者様の生活の質の向上を目指し、メディカルサポート事業、CRO 事業、先端医療事業を立ち上げ、事業を拡大するとともに、各事業が共通のビジョンに向かって日々努力を重ねています。医療業界においては、世界的に治療技術の目覚ましい発展が続いています。技術の発展に伴い、未だ有効な治療法がないアンメットメディカルニーズの高い疾患分野へと移ってきています。
アイロムグループは、先端医療事業において独自のベクター技術等の遺伝子導入技術を軸とした遺伝子治療製剤の開発に取り組むとともに、製品の供給や細胞培養加工をはじめとした受託製造を通じて、再生医療の実用化を後押ししています。そして、その実用化には臨床試験(治験)が欠かせないプロセスの一つとなります。また、再生医療分野に積極的に取り組むことはもちろん、医薬品を患者様にお届けするためのあらゆるプロセスに寄与しており、社員一人一人が医療の変化に迅速・柔軟に対応することで、患者様の生活の質の向上や医療の発展を通じたより良い社会環境づくりに貢献しています。
アイロムグループでは、創業当時から人材教育に力をいれ、高い専門性を有するプロフェッショナルを育成することで、急速に日々変化していく医療に迅速に対応してきました。そして、グループ各社・各事業が有する知識やノウハウを共有し、事業間のシナジーによって生まれる総合力を強みに事業を推進しています。当社では社員教育の一環として社内認定制度を設けています。CRC/SMA(治験事務局担当者)社内認定制度は、業務の実績および研修の履修状況に加え、知識・経験そして指導力を一定の基準で評価することを目的としています。
事業内容 | ◆SMO(Site Management Organization)事業
治験を実施する医療機関と提携およびクリニック・病院における治験をサポートし、適正で能率的な治験の実施を支援する組織として、臨床研究や疫学調査、さらに大学病院や中核病院との提携の推進など、高度な専門領域にも積極的に支援の幅を広げています。 SMOのパイオニアとして、臨床試験の効率化・迅速化に加え、多様な疾患領域へのきめ細やかな高品質のサービスを提供します。 ◆CRO(Contract Research Organization)事業 SMO事業で培ったノウハウを活用して国内外において独自のサービスを提供しています。 国内CRO事業 多くのCROが企業治験の中心に支援しているのに対し、弊社のCRO事業では大学・アカデミアが実施する、がん・難治性希少疾患に対する新薬開発・医療機器の臨床研究の支援に力を入れています。 海外CRO事業 オーストラリアの臨床試験実施施設であるCMAX を核として欧米や日本を含むアジア・オセアニア地域の製薬企業の医薬品開発を支援しています。 ◆先端医療事業 難病の克服のために、次世代の医療技術や医薬品の創出と、実用化を待望されているもののひとつが、再生医療や遺伝子創薬といった先端医療テクノロジーです。 弊社において先端医療事業を推進するIDファーマでは、優れたベクター技術を基盤として、再生医療・遺伝子創薬の各領域事業に取り組んでいます。IDファーマは、センダイウイルスベクターをはじめとしたベクター開発・製造において世界トップクラスの技術を保有し、バイオ業界で高い評価を得ています。特に同社は近年自社ベクター技術を活用して、iPS 細胞作製技術をはじめとした再生医療や遺伝子治療薬・ワクチンなどの遺伝子創薬の各領域の事業に取り組んでいます。 ◆メディカルサポート事業 クリニックモールの開設・運営を通じて、患者様の通院の負担を軽減する医療環境の提案を行っています。 また、クリニックモールでの開業を検討する医師に対して開業支援を手掛けるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなど、その経営を多角的に支援しています。 |
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設立 | 1997年4月9日 |
資本金 | 35億1,500万円 |
従業員数 | 676名(連結:2018年9月末) |
売上高 | 86億2,100万円(連結:2018年9月実績) |
代表者 | 代表取締役社長 森 豊隆 |
事業所 | 北海道事業所/北海道札幌市中央区北5条西2-5 JRタワーオフィスプラザさっぽろ
東北事業所/宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1 仙台トラストタワー 茨城事業所/茨城県水戸市南町3-4-10 水戸FFセンタービル 長野事業所/長野県松本市深志2-5-2 県信松本深志ビル 名古屋事業所/愛知県名古屋市中村区名駅南1-24-30 名古屋三井ビル本館 大阪支店/大阪府大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング 九州事業所/福岡県福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡 |
主な関連会社 | 株式会社アイロム、株式会社エシック、株式会社アイロムCS、MCフィールズ株式会社、株式会社アイロムNA、株式会社アイクロス、株式会社アイクロスジャパン、株式会社アイロムPM、株式会社IDファーマ |
平均年齢(CRC、SMA) | (CRC、SMA):35.2歳(2017年7月末現在) |
沿革 | <1997年 4月>
治験の支援を目的として、株式会社アイロム(現 株式会社アイロムグループ)創業 <2001年 2月> 近畿地区におけるSMO事業開始 <2003年10月> JASDAQ市場に株式公開 <2004年5月> 北海道におけるSMO事業開始 <2004年 11月> 九州地区におけるSMO事業開始 <2005年 1月> 東京証券取引市場第一部に株式を上場 <2006年 10月> 株式会社アイロムが株式会社アイロムホールディングスに商号変更し、会社分割により持ち株会社体勢へ移行するために、SMO事業を新たに設立する連結子会社株式会社アイロムに承継(新設分割)するとともに、メディカルサポート事業を株式会社アイロムプロパティマネジメントに承継(吸収分割) <2013年 3月> 株式会社アイロムCSを子会社化 <2013年 4月> 中部地区におけるSMO事業開始 <2013年 10月> MCフィールズ株式会社を子会社化 <2014年1月> 遺伝子創薬、細胞・再生医療等の先端医療事業を行うべく、株式交換によりディナベック(株:現株式会社IDファーマ)を連結子会社化<2015年 7月> 株式会社アイロムホールディングスが株式会社アイロムグループに商号変更 <2016年5月> 北海道エリアにおけるSMO事業強化のため、(株)ナカジマ薬局との合弁会社である(株)アイロムNAを設立 <2016年12月> 豪州の臨床試験実施施設を運営するCMAX Clinical Research Pty Ltd の株式を61%取得し、連結子会社化 <2017年6月> SMO事業の更なる業容拡大を目指し、株式交換により(株)エシックを連結子会社化 <2018年12月> 南オーストラリア州 GP Partnersとの提携によるオーストラリアでのSMO事業開始 |
新たな事業の柱 | 関連会社の株式会社IDファーマが保有する遺伝子創薬及びiPS細胞関連技術を基盤とした「再生医療・遺伝子治療」の実用化を促進するため、SMO事業のビジネスネットワークとノウハウをグループ内で共有し、医療の発展への更なる貢献と、それを通じた患者様の生活の質の向上に努めています。 |
グローバル戦略 | 国際化が進む医薬品開発について、SMO事業やCRO事業をはじめとしたグループ各事業のグローバル展開を進めるため、豪州アデレード市にある南オーストラリア州最大の臨床試験実施施設、CMAX Clinical Research Pty Ltdをグループ化し、グローバル支援体制の強化を図っています。 |