世界有数の資源国、ブラジル。日本が輸入する鉄鉱石のうち、約3割を同国から賄っています。原料調達の面で、日本の鉄鋼業とは歴史的に深いつながりを持っています。2009年度こそ世界不況の影響を受けたものの、それまでの数年は年率5%を超える高い経済成長を続けていた。2013年度に成長率2.5%を記録するなど、内需主導で伸びるブラジル経済の強さが際立っています。国土開発・資源開発などのインフラ整備、そして自動車・家電などの個人消費も堅調で、鉄鋼需要も中長期的に拡大する見通し。隣国アルゼンチンも含めて一大鉄鋼マーケットになるのは確実です。