近代的な鉄鋼業は、18世紀のイギリスで生まれました。産業革命によって蒸気機関を利用した機械工業が急速に発展。鉄鋼需要の大幅な拡大と数々の先進的技術の誕生によって鉄鋼生産が飛躍的に増大したのです。19世紀に入り、産業革命はやがて欧米各国に波及。ドイツ、アメリカ、フランスでも近代鉄鋼産業が確立され、第二次大戦までこの4ヵ国が鉄鋼生産の中心国として産業の発展をリードしました。鉄は、常に新たな時代を切り開く起爆剤としての役割を担ってきたのです。2018年現在も1081万トンの鋼材が消費されています。