
海外大生が日本で就職活動をするとはどういうことか?下記のスケジュールをみながら考えてみよう。
早い学生は、大学3年の夏休みから、インターン等を通じて「働くとは?」、「自分にあった仕事って?」と卒業後の就職について考え始める。活動開始の早い、遅いはあるものの、国内学生は、約半年間の間、自分探し(自己分析)から始まり、企業探し(業界・企業研究)、自己アピール(エントリー・書類選考・面接)という就職活動の旅を経て、卒業後に入る企業を見つける。学生は就職活動をしながら、悩み・戸惑いつつも、社会との接点を持ち始めることで、更に成長する期間でもある。
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一方の海外大生。国内の学生のように、半年間、試行錯誤しながら就職活動するのは難しい。夏休み、そして短い冬休みの間の数週間〜数ヶ月間の間に、自分探し、企業探し、自分アピールを一気に進まなければならない。以下、海外大生の就職活動スケジュールを、「2012年夏卒」「2011年冬卒」「2011年夏卒」の3パターンを例にとり、解説していこう。
2012年の5〜6月に卒業を予定している場合、次の冬休みから就職活動を始めることもでき、比較的、期間に余裕があるといえる。 ただ、早期から活動をしたからといって、就活成功につながるとは言いにくいのが海外大生。なぜなら、6ヵ月間かけて一気に就職活動モードを盛り上げていく国内の学生とは異なり、海外大生は、いったん学期に突入すると、就職活動はどうしても優先順位が低くなりがち。夏休み後半でせっかく興味のある企業が出てきたのに、学期が始まったら活動をやめてしまった・・・という海外大生も多数。また、2012年の卒業時期以降は、企業の採用条件から外れる可能性が増してしまう、という点にも留意すべき。機会が多いからといって油断せず、それぞれの夏休み・冬休みの目標設定を明確にして、早めに就職活動に取組むのがおすすめだ。卒業1年前であっても、この夏/冬休みで決めてしまう!という意気込みをもって臨もう。企業の採用動向も踏まえると、特に2011年夏のタイミングはしっかり準備して迎えたい。

次に、2011年の12月〜2012年1月に卒業を予定している場合。冬の就職活動機会は2回あるが、冬休みは帰国できる期間が短い上、年末年始は企業がお休みに入ってしまうことも少なくない。よって、効率よく進めないと、中途半端な活動で終わってしまうケースもあることに注意したい。特に卒業時期と重なる2011年12月〜2012年1月は企業の新卒採用の対象として「エントリー」できる最後のチャンスとなる。活動期間を長くとれる2011年の夏を中心に据え、ここで確実に決めるつもりで活動を進めよう。

最後に、2011年夏卒の場合。学業に忙しく、気がついたら卒業前最後の学期に突入。そんな海外大生の就職活動は、2-3ヵ月の短期間に、企業に応募しながら、自分探し・企業探しをすること。つまり、自分にはどんな仕事があっているのか、何が好きかを考えながら、少しでも可能性がある企業にたくさん応募し、「自己アピール」しながら、「自分探し」、「企業探し」に軌道修正を加えていく、柔軟性が求められるということ。時間が足りないからと、自分が知っている企業はここだけ!と、応募する企業を限定してしまうのは間違い。時間が足りないからこそ、視野を広げ、自分に合いそうな企業を、企業との個別のやりとりや、説明会前の事前準備等で情報を足していきながら見つけるのが、「卒業間際に一気」パターンの就職活動法!とはいえ卒業後の夏だけに絞るのはリスクが高すぎるので、あえて手前の冬休みをヤマと位置づけておこう。

最後に、この記事の中で、「自己分析」、「企業研究」などよくわからない言葉が出てきたという海外大生は、
「海外大生のための就職活動アドバイス」の記事で、日本国内の就職活動について整理をしているので、読んでみよう!